拾肆、新たな依頼の話 ページ17
「そうでござろう!
A殿の《寿々木堂》はお屋形様も絶賛の甲斐一自慢の甘味処でござる!!」
『……てな感じでやらせていただいてまーす』
にへらと笑って見せてみた。
すると小十郎さんが口を開く。
「……A」
『ほい?』
ほいって何だよ自分。
「先程のきんつば、物凄く美味かった。礼を言う」
『あ、あざす……』
何だよ。かしこまっちゃうじゃねえか。
「Hey,A」
今度は政宗さんですか。
『何ですか?』
「こんなにdeliciousな甘味の出前が甲斐だけなんてさ、
unfair(不公平)じゃねえか?」
『だからどうしろと』
「奥州にも出前をくれ」
『そんな馬鹿な』
「……良いではないだろうか?」
『幸村さんまで何を』
「奥州へ届ける者ならば、某の方で用意出来まする。
政宗殿も仰っていることであるし、どうであろうか?」
やっぱ偉い人って凄いのね。
『むー。
甲斐から奥州まではかなり距離があるから、ほんの少し品質は落ちてしまうとは思うけど……まぁ良い……と思いますよ?』
「何故に疑問形」
ということで、出前先が増えました。
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胡蝶 - 面白い話でした。和菓子好きの人には見てて面白いと思います。コレからも頑張って下さーい。 (2018年3月27日 16時) (レス) id: 4f8ad5540f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^読んでて、和菓子が食べたくなりました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 5527d24af4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miamia251/
作成日時:2016年8月1日 14時