【イナズマイレブン】［その２］一度目の人生終えたら転生したのだが？

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飛鷹くんはきっとかつての仲間に羽ばたく背中を見せたいと必死なのだろう。

そう解釈した後、私はまたフィールドに視線を移した。



相手チームの天才ゲームメーカー、チャンスーのキックオフから反撃が開始した。



その後南雲くんのドリブルに向かってリュウジくんがスライディング。



しかし惜しくも躱されてしまった。




しかしそこを吹雪くんがしっかりとカバーに入り、ボールを奪い、攻守は交代した。


新必殺技、「スノーエンジェル」

アイスグラウンドに続く美しい防御技だ。



吹雪くんから綱海くんにボールが渡った時、



「パーフェクトゾーンプレス！！！」


チャンスーの合図により、
MFとDFにより包囲されてしまった吹雪くんと綱海くん。

付近のプレイヤーもうまく分断されてしまっている。



彼らは綱海くんからボールを奪うと、正確なパス回しでボールを操っていく。



焦った2人は・・・




「行くぞ吹雪！」



「うん！」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「！！！！！」

フィールドからは〈ドッ〉と鈍い音が聞こえた。


チームメイト同士のクラッシュだ。


これが彼らのフィールドと精神を支配する戦術というわけだ。

焦りからくる恐怖をうまく利用し、相手チームの悲劇さえも招く。



私はベンチに運ばれてきた吹雪くんを、秋は綱海くんの手当てをした。





「小暮、虎丸、交代だ。」




「監督！まだやれます！」

吹雪くんは必死に訴えるが、怪我はひどく、
そう言いだしたものの痛む様だ。立ち上がれない。



「そんな足では戦力にならん。」



監督にそう一蹴された。



「吹雪くん。今後のためにも無理しないで。」



「・・・うん。そうだね・・・・・。」


吹雪くんは寂しそうに答えた。
これは当分治りそうにない怪我なのだと察することは容易で、思わず私は彼の背中をさすった。


彼は初め驚いている様だったが、「頑張ったね。」と言うと、
彼は「ありがとう。」と返事をしてグラウンドに目をやった。

その後私は吹雪くんの隣で試合を見た。


その後すぐにアトミックフレアが決まり、同点になってしまった。



「みんな・・・・。」


吹雪くんは不安そうだ。

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