2. カワイイ系男子とカッコイイ系女子 ページ2
エマ「まぁた告白されたの?」
教室に戻って椅子に座るなり声をかけてきたこの子は
山本瑛麻ことエマ
小学校の時からの親友で俺の良き理解者でもある。
「まぁ...そんなとこ」
エマ「本当Aは女の子にモテるよね」
「本当何でだろうな。別に可愛くねぇのに」
エマ「アンタはカワイイ、っつーよりカッコイイ、でモテるの、わかってる?」
エマの言葉に少し驚く
だって、俺がカッコイイ?
いやいや。そんな事はない、笑
「いや、んな事ねぇだろ、笑」
エマ「いや、本当だからね?」
「そんな事ないって｣
エマ「だってアンタ、髪型とか服装もだけど言葉遣いとか立ち振る舞い、男だからね?」
「いや、男ではないからね?、笑」
エマ「ツッコむのはそこじゃないって」
「えー?」
「A、また女の子に告られたって?｣
ガタッ、と隣の席に座り俺たちの会話に入り込んできたのは...
「...和｣
和「本当昔っから女の子にモテるね」
「それは和の方だろ」
和「んは、否定は出来ねぇ」
エマ「...どっちもどっちだよ!」
「いや、和の方だって」
和「ま、俺とAがモテる理由は正反対だし。ごめんね、俺が可愛くて、笑」
「可愛くなくて悪かったなっ!」
悪戯っ子みたいに笑う男は
俺の幼馴染の二宮和也
ﾍﾞﾋﾞｰﾌｪｲｽである自分の顔をよくわかっているようで、それを武器に愛想を振り撒いてて
仕草や表情など可愛い、と言われている。
所謂、カワイイ系男子
そんな彼におちた女の子は数しれず
エマ「本当アンタ達は...」
和「呆れないであげて、エマちゃん、笑」
「誰のせいだっつーの!」
和「んー...可愛い俺のせい?、笑」
エマ「はいはい。わかったから。ほら、A、部活行こ」
「あ、うん行く行く。和、今日遅くなるし先帰ってていいから」
和「いんや。俺も生徒会の仕事あるしいつものとこで待ってる」
「そう?ならまた後で」
話しながら椅子から立ち上がり
準備を済ませると、未だに座ってる和の頭を
ぽんっ、と軽く撫で
既に廊下で待ってたエマと一緒に
部活に向かいながら
今日はアレを早く済ませないと、と考えてた
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作者名：和希 | 作成日時：2018年6月25日 1時
