あなたが好き。【トリップ】

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ふと目を覚ます


俺…、結局寝たのか…


横を見るともう零さんはいなかった

時計を見てみるともう11時

さすがに行ってるか…と思い、リビングに向かう
リビングからいい匂いがする

まさか…と期待をして行くと


「あぁ、おはようございます、よく眠れましたか？」

エプロン姿の零さんがいた

いるのが嬉しくてつい
「はい！寝れました！おはようございます！零さん！」
とだらしなく笑ってしまった

すると零さんが口元に手を当て、視線を逸らす


昨日もやってたよな…？どうしたんだろ…


もしかしたら体調が悪いのかと思い、
「零さん？」
と顔を見てみる

するとすぐ離れて
「ご飯！作ったから、食べよう」
と言われた


え！零さんの手料理！！嬉しすぎる！！


「ほんとですか！俺顔洗ってきます！」


さっさと洗ってこよ！


その時の零さんside

(はー、なんだあの笑顔、ずるいだろ…)






美味しい零さんの手料理を堪能し、せめてと思い、片付けをしていると

「A、俺そろそろ行ってくるな」

と零さんに声をかけられた

「あ、はい」
と返事をし、玄関まで見送る

靴履いてるだけなのに格好良いっておかしいだろ…と思い零さんを見ていると

「あ、」と零さんがこっちを見てきた

「？」と首を傾げると

急に腕を零さんに引っ張られ、抱きしめられた

「！？！？れ、れ、零さん！？」

「んー、丁度いいな」
と肩に頭をぐりぐりされる

もう俺は混乱していた

されるがままになっていたら気が済んだのか離された

「よし、行ってくる」

「え、あ、行ってらっしゃい…」

「ちなみに今日はポアロだから、来たければ来ていいからな」

「え、あ、はい、行かせていただきます…」
そう返事をしたら

満足そうに零さんは笑い

「ん、よし、じゃあな」

と言い、ほっぺにキスしてきた
そして出ていった


「〜〜〜っっ」


あの人っ！！何考えてんだ！！！
こっちがどんな気も知らないで！！
からかうにも程があんだろ！！


「勘違い…しちゃうだろ…」


勘違いして辛いのは俺なのに…酷い人だ









(ここまでして気づかないのいいとかと思いましたが、自分がこの立場ならこう思うかなぁって思ってしまいました。笑

お気に入りしてくださる方が増えてる〜！そして評価までしてくださる方がいる！！ありがとうございます！この土日でたっくさん更新しようと思ってます。笑)

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