あなたが好き。【トリップ】

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家の掃除もし、やることがなくなってしまったから外に出てみた

「買い物でもしよっかな…、その後ポアロに寄ろう」


運動したいなぁ…
零さんテニス上手いし、テニスでも通おうかな

運動は好きだ、ストレス発散にもなるし


何すっかなぁと考えていたら後ろから
「やめてって言ってんでしょ！離して！」
と聞え、ふと見てみると

女子高校生2人が男にナンパされ、困っていた


助けない理由もないしな


「おい、俺の連れになんか用か？」
と彼女達を掴んでいる腕を掴み、力を入れる

こないだはナイフを突きつけられたりしてされるがままだったが、そこら辺の奴の喧嘩なら勝てる自信がある

「いってぇな！なんだよ！男いんのかよ！」
と振り払われ、ナンパ男は立ち去る

「雑魚かよ…
お嬢さん達、大丈夫？」
と目を向けると、身に覚えのある女子高校生だった


やらかしたー…、でもあそこで助けない訳にもいかないだろー…


出来れば零さん意外の主要人物に関わりたくない…
命がいくつあっても足りないと思うから


「お兄様！ありがとうございます！私鈴木園子っていいます！」
とキラキラした目で園子ちゃんに言われる

「あぁ、いいよ、別に、無事ならそれでさ」

無難な回答をしたと思う、
でも園子は「きゃー！かっこいい！素敵！」とはしゃいでいる
その横にいる蘭ちゃんは「ちょっと！園子！お兄さん困っちゃう！」と言ってくれている


あー、どうすっかなぁ…
とりあえず立ち去るのが無難か？


「あー、じゃあ俺はこれで、可愛いんだから気をつけなよ」
と言い、立ち去ろうとすれば

園子ちゃんに腕を掴まれた

「あのっ！お礼がしたいんです！これから喫茶店に行くんです！そこで何が奢らせてください！お兄様！」
と余りにもキラキラした目で言われて俺は「あぁ…」と言ってしまい断りきれなかった…

「じゃあ行きましょう！」と腕を掴まれ、連れられる

横で蘭ちゃんが「すみません！」と謝ってくれている


俺が断りきれなかっただけだしな…


「いや、いいよ、大丈夫、お嬢さんの名前は？」

「あ、申し遅れました！毛利蘭っていいます！」

「ん、蘭ちゃんに園子ちゃんね、俺は鈴宮Aです、よろしく」
と笑っておいた

「きゃー！お兄様！名前まで素敵なんですね！」と園子ちゃんが更にはしゃいでいる


ん？てかさっき喫茶店って言ったよな？


「あー、それより、今から行く喫茶店って？」

「あ、ポアロっていう喫茶店です！いいお店ですよ！」


だよねーー

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