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「そんな!!君はFBIだった筈じゃ・・・っ」
「黙れよ。俺はシャンディガフ、FBIでも何でもねぇ。選べよ、このまま俺の不戦勝でバーボンを吹っ飛ばすか、俺と勝負するか」


言葉を遮ったシャンディガフが持っていたスイッチを赤井に向けて言った


「次は、銃の組み立てか?」


諦めたのか赤井が問い掛けた


「そう。するの?しないの?」
「やろう。君に勝ち、連れて帰る」
「戯れ言を」
「守ると言っただろう」


そう言われた彼の表情が少し表情が曇った

その時に、やはりと思う

シャンディガフは赤井の事を今での想っている。しかし、それは許される事の無い想いで、彼はここで命を絶とうとしている


「今回は俺の勝ちのようだな」


バラバラにした銃を組み立て終えた赤井が、彼の額に銃口を向けた


「そうみたいだね。バーボンも解放してあげる」
「諦めて降伏するんだ」
「笑わせないでくれる?」


そう言ったシャンディガフは、全ての弾を抜き銃を組み立てた。それを赤井に向けた。引き金に指をかけて、引こうと彼は指を動かした


「よせ!!弾は入ってない!!」


赤井が後ろに待機していた狙撃手に叫んだが、乾いた音は無情にも小さく響いた

シャンディガフは倒れて行き、赤井が慌てて抱き起こした


「黄閖くん!!」


何度呼んでも、彼は目を開けなかった

シャンディガフは、今の状況に似つかわしくない穏やかな笑みを浮かべて、深い眠りについていた

いつしか周りは騒がしくなっていて、拘束を解いてもらった僕の手元には携帯があった


「メール・・・?」


携帯には誰から来たのか分からないメールが一通、届いていた


「シャンディガフを、救急車に運べ・・・」


直感的にそのメールの差出人が誰だか分かった


「赤井 秀一。お別れは済みましたか?」
「安室くん・・・」


顔をこちらに向けた赤井は珍しく涙を流していた


「無様な面ですね。彼はこちらで預かります」
「・・・彼を頼む」
「ええ。悪いようにはしませんよ」


彼の亡骸を赤井から受け取り、屋上から下りて、言われた救急車を探した

辺りを見渡すとAさんの姿があった。その隣には救急車があって、こちらに来いと言っているようだった


「シャンディと一緒に入ってろ」


近くまで行くと救急車のドアを開けて、中に入るように言われる。中に入るとドアを閉められたので、シャンディを真ん中に寝かせた

救急車はサイレンを鳴らしながら、動き始めた

どこに行くかは分からないが、着くまでは待っている他、無いようだった

救急車に乗っていた、もう一人の乗客と共に

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作者名:空白可能 | 作成日時:2019年9月11日 0時

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