検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:83,669 hit

166話 安室side ページ37

次々とバーボンを飲む彼女の顔は段々と赤みが増す



「んぅー・・・」



机に突っ伏し始める



「飲み過ぎですよ」



沖矢昴が席を立ちソファにあった毛布を彼にかけた



「私、生きてて意味ありますかね」



ポツリ、彼女が誰に問いかける訳でもなく言った



「ありますよ」



と沖矢昴が言うと彼女はガタンと音を鳴らしながら席を立った



「何でそんなの分かるんですか!?記憶も無くて何も出来なくて、私は見ず知らずの人に頼りっきりで・・・っ」



私なんか生きてても迷惑なだけじゃないですか!!と怒鳴り、ぺたんと座り込み泣いた



「本当にそう思っているのですか」



自分でも驚く位に声が低く出る



「言いましたよね?僕たちは恋人同士だったと」



それなのに



「貴女はまた俺を置いて行くのか?」


「貴女は我々にとって無くてはならない存在ということです」



彼女は涙に濡れたその顔をあげる



「っ・・・本当に?」



縋るように聞いてくる



「はい。なんなら貴女を愛してることを行動に移してもいいんですよ」


「それはいい考えですね」



沖矢昴も乗ってくる



「えっ・・・?」



何も分かっていない彼女を僕は横抱きにしベッドルームまで運ぶ。沖矢昴もついて来た



優しくベッドに下ろした

167話 安室side→←165話 沖矢side



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
165人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2017年1月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。