【skt】紅潮熱狂ナイト【usss】

対照実験 ページ23

◆ ◆ ◆


「注射？」
「そう、錠剤タイプとどっちの方が効果が高いか比べたいねんけど、協力してくれる？注射が嫌やったら全然断ってくれて大丈夫やで！」

次の日の夜、私の部屋に来た坂田先生からお願いがあると言われた。研究のためってことだよね。人並みに注射は嫌だけど、別に尖端恐怖症で針が見れないとか、そういうことはない。なにより、坂田先生の役に立てるならそれくらい平気。

「大丈夫ですよ！」
「安心して、４人の中では1番注射得意やから！じゃあ俺準備するから、ちょっと待っててな？」








うわ･･･。ベッドサイドに座って、腕まくりをして準備万端の状態で先生の帰りを待っていた私は注射器に入った液の色を見て絶句してしまった。無色透明かと思えば、まさかの赤色。これ体内に入れて本当に大丈夫？

「それ、血液じゃないですよね･･･？」
「え？あーそれ注射器のボトルの色！中身は透明!!注射器のボトル色分けしとかんとどれが誰のんか分からんくなるんよー」

あぁ、そういうこと。良かった･･･。決まり文句、チクッとしますよーと言った先生は私の血管に少しずつ液を入れていく。ワクチンと似たような感じで、異物を入れてるからか刺された所が少し赤く腫れ上がった。タイマーをセットした先生は、私の横に腰かけた。

「体調どう？気持ち悪いとかない？」
「ちょっと体が熱いような･･･」

それだけじゃない。下腹部が疼いてる気がする。頬を撫でられただけで、私ははしたない声を上げてしまった。

「消化に時間がかかる錠剤とは違って、液体の状態で血液に投与しとう分、やっぱ効き目は速いねー。感度はどうかな？」

ペロッと舌舐りをし、白衣を脱ぎ捨て赤のカッターシャツのボタンを次々と外す坂田先生はすごく色っぽい。鍛えられた細い上半身が現れ、目のやり場に困り反射的に顔を逸らすと先生に顎を掴まれて無理矢理先生の方に向かされた。

「こら、よそ見はなし！俺だけのことを考えて、俺で頭いっぱいにしてよ」

狂いそうに気持ち良い、熱い夜が幕を開けるーー

新作のお知らせ→←心の鎖の一部

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す