【skt】紅潮熱狂ナイト【usss】

仲直り ページ19

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スマホを操作してほら、と坂田先生が見せたのはTw＊tterのアイコンに見覚えがあった。いつも誰よりも早くいいねにリプ、リツイートしてくれていた人。毎回私の事をべた褒めにしてくれる人。誰かに非難されてもすぐ励ましのリプを送ってくれ、私の味方でいてくれた人。

「まさかそのアカウント先生だったなんて･･･」
「めちゃくちゃ古参やろ？俺、あの時の消えたいツイートもすぐに見つけて、これはうちに来て救ってあげんとって、ほんまはまーしぃがDM送るのに、指が勝手に動いていつの間にかDM送ってもとった」

熱心に応援してくれていた人が好きな相手だったと知って、喜ばない人間なんている？私もその１人で、胸の高鳴りを抑えられない。先生なら、本当にずっと私の隣にいてくれるかもしれにない。そんな淡い期待までしてしまう。

「ね、これで俺の愛を分かってくれた？ずっと希望を貰っとったから、今度は俺が愛と希望を届けたい。仲直り、させてくれる？」

当たり前、そのためにここに来たんだし。コクリと私が頷くと、とろけるような笑顔を見せた坂田先生から目が離せない。まるで恋する乙女のような、うっとりした表情の先生を見たのはこれが初めてだ。私だけが知っている表情だと思うと、独占欲が余計に沸き起こり、優越感まで感じてしまった。

「今夜は、Aちゃんの隣で寝させてくれる？」
「･･･！はい！一緒にご飯も食べませんか？」

今夜は私が先生を独占できる。その事実に心が踊った。












「Aちゃん、ご飯食べよー」
「はい！テーブルの上片付けるのでちょっと待ってて下さい」

夕方になり、ワゴンに２人分のトレイを乗せた先生が私の部屋まで来てくれた。いつもの白衣姿ではなく、派手なお花の柄のTシャツに黒のズボンとラフな格好。先生は顔が良いから花柄もよく似合うな。先生が気になってなかなか片付けが進まない。

「そんなに見つめられるとハズいな。そんなに俺が気になる？」
「だ、だって私服見たの初めてだから。白衣ももちろんかっこいいけど、私服もよく似合ってるなーって」

あれ、照れてる。少し顔が赤くなった先生の様子に思わず口角が上がると、照れ隠しか何笑っとんねん！と言われてしまった。でもそんな言い返す姿すら愛おしくて仕方がない。志麻先生、背中を押してくれてありがとうございました。やっぱりこうやってなんでもないことで笑える関係の方が心地良い。

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