文化祭 ／伊沢 r ページ11
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「今年は、たぶんめっちゃ視聴者さんがいると思う」
「人気になった証だね」
「俺たちが学校を担ってると思うと肩身がせまいけど、ずっと続けてるもんな」
と、集まって早々そんな話を繰り広げた俺らは、そのまま学校の方へ足を運ぶ。
遅れてついてくるAちゃんの手を引くとそのままポケットへ突っ込み、冷たくなった指先をじんわりと暖めながら門をくぐった。
「マスクと帽子は、変装のつもり？」
「……苦笑〜」
「ははーん。似合ってる」
「俺のかっこよさ滲み出ちゃう？」
「そういうところ。早く行こ〜」
なんだよそれ〜。と軽く笑かしながら文化祭を楽しむために屋台が密集している中に入っていった。一応俺、芸能人なんだからね！ とか、学生してるからなかなかに難しい話ですが。
寒い外、もう冬のこの気候に耐えられないAちゃんは、手っ取り早くあったかいものを買うと、近くのベンチへ腰掛けた。
俺も甘いものを一つ買って、すぐ真横にピタリと座った。
「んなくっつく必要ないです」
「ある〜寒いもん〜！」
「熱愛報道！」
「でも俺、Aちゃんのこと好きだよ？」
「そういう問題じゃない！」
しぶしぶ少しだけ離れると、肩を震わせたAちゃんがはふはふとあったかいものを取り込んでる。
いや、やっぱ寒いじゃん！ くっついてた方があったかかったよ〜！
なんて言えないのでおとなしく自分で買ったものを口の中に放り込み、Aちゃんの口ん中にもテキトーに詰め込んでベンチを後にした。
「さっきのめっちゃ甘くて口の中すごい……」
「『あまあま！』って売ってたからどんなもんかな〜って思ったけど結構だったね！」
「挑戦心あるなあ」
「まーね」
自然と手は繋がれて、じんわりしたあたたかみを感じる。
久々にこんなにのんびりした気がするなあ。しかも、Aちゃんと。
寒いからほっぺたが赤くて、俺のために可愛くメイクしてるAちゃんを愛おしく思う。
「Aちゃん、かわいいね」
「な、なに。突然」
「思っただけだ」
「そっか」
「反応うっすい！」
クールな顔をしてすましているけれど、耳が真っ赤なのを見てほっこりしてしまう。
Aちゃんに溺れていくように。昔の記憶を辿るように。
懐かしさに喉が乾いてしまった。さて、お茶でも買いに行こっかなあ。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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