�颯▲ぅ蹈法� ／砂川 ページ25
.
本当に、皮肉なもんだ。
先日、光ちゃんの代わりに某番組に参戦した。
結果は優勝をし、連覇を重ねていく。
しかし、なんだか気持ちは晴れなかった。
俺が控えメンバーで、今日は光ちゃんの代わりだったからだろうと考えていたが、鶴崎さん、水上さん、伊沢さんの後ろ姿を見てなんとなく気後れしまったのもあるだろう。
そんな、レギュラーメンバーではない俺が一歩引いたところにいると、司会進行のお二人が両側から現れて、「お前もメンバーなんだからな」とにこやかに、そうして去って行った。
代わり、は、いるのにねえ。
それはもう当てつけのような嫌味であった。
俺が帰ろうとすると、後ろから伊沢さんに呼び止められた。
「なんですか？」
「Aちゃんって知ってる？」
「ああ……えっと。QKの補佐的な」
「そうそう。ほら、今日って雨降ってるじゃん。砂川さえ大丈夫なら車で送ってくけどってAちゃんが」
「え。悪いですよ。俺そんな話してないのに」
「いい機会だと思えば？」
ハッとして、また伊沢さんを見る。
伊沢さんは苦笑して「あと5分で着くって。ほら、男同士はそんなにないから」と後付けしてから荷物の整理を始めた。
ちょうど5分経ったあと、俺が玄関ホールに行った時に番組関係者とは違う全体的に小さめの女の子が姿を現した。
その子は俺を見るなり駆け足でこちらに近づく。
「砂川さん？」
「は、はい。あなたは？」
「あ、Aです。伊沢さんから聞いてます？」
「あー。QKの姫！」
「そんなこと言ってんの？」
「ごめん、言ってない。俺のイメージ」
なんだ、とはにかむAさんを見て自然と緊張がほぐれる。
そのあと、自分はQKに所属していない、普段収録が終わったら送ってるとの話を聞いた。
なるほど、後ろの車よく見かけると思ったらAさんの車だったか。
俺は水上さん、鶴崎さん、伊沢さんの後に続いていると、「砂川さんこっち座る？」と助手席を開けてくれた。
「僕もそっちがいい」
「水上さん運転する？」
「そうじゃない」
Aさんの後ろからブーイングが飛ぶ。
俺は後部座席に目を向けると鶴崎さんとたまたま目が合う。
「ドライブを楽しんでね」……いや、それ俺に言うの。
鶴崎さんも言葉選びが変な人だな。
とか思ってたら水上さんからじーっと見られてることに気づいて慌てて前を向いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
