指先 ／田村 r ページ24
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「なんで君の春休みに付き合わなきゃいけないわけ」
「ついてきたいって言ったの田村さんじゃ？」
「ひとりでひまだなあ。田村さんきてくれないかなあ。って言ったじゃん」
「いや、ひとりでひまだなあまでがほんとです」
春休みだ！ とはしゃぐAちゃんを横目に、僕はまだ手のかじかむ春だとため息をつく。
ただのショッピングモールだが、今日は平日なので人もまばらだ。
あんまり馴染みのないところだからかな。
おばあちゃんおじいちゃんが元気だなあ〜と見渡しながら先導するAちゃんの背中を追う。
ふと髪の毛を見ると、ぴょことはねた寝癖みたいなのが見えた。
……娘みたいだなあ。
僕は大股でAちゃんに近づくと、頭を掴んで動きを止める。
そのまま撫でて軽くはねをなくすと、Aちゃんの背中を押した。
「なんかついてた？」
「髪の毛」
「なんだよーもう」
寝癖って言ったらどうするんだろーなあ。
朝必死に直したのかな〜戻ってきたのかなー。
顔真っ赤だったらいいなーそんな彼女が欲しい〜。
……えー。かわいいじゃん。
とか妄想膨らましてたらAちゃんとの距離が空いてた。
僕が小走りでAちゃんに追いつくと、僕よりも小ちゃいAちゃんが見上げて言った。
「田村さん歩くのおっそ！」
「うるさい、もうおじさんなんだよ」
「へへ、じゃあ引っ張ってあげます」
そう言ってAちゃんは僕の方へ戻ると、手袋もしていない僕の手を握ってぐいっと前へ引っ張った。
……なにこれ。いつの青春味わってんのさ。
Aちゃんも手袋をしていないものだから両方冷え冷えな手だ。でも、なんだかあったかくなった。
「……ほんとさあ」
「にへへ、奥さんにもこんなことする？」
「ん〜。Aちゃんだけかな」
「へえ、しないんだ」
「まあ。ここはかっこよくお前だけって言っときます」
「なんもキュンキュンしないんだけど、田村さんだからですか」
「はっ倒すぞ」
それなら、僕だけこんな浮かれてるのが恥ずかしいじゃん。
……と、口を尖らせているのをAちゃんが見て、「何やってんの」とめちゃくちゃに笑った。
その鼻が赤くて、ほっぺたも赤に色づいて、真正面から見てないだけどもしかしたら僕のおてて好きなのかな〜とか自意識過剰に考える。
久々のお出かけも悪くないなあ。
だって、かわいいAちゃんと一緒にいるもんねえ。
……あとで伊沢に自慢しよ。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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