4.秘密の場所 ページ6
Aside
『っ…』
…危なかった。
今さっき、私の部屋に来たのがアヤトだったら、本当に傷つけてた。アヤトじゃなくてもね。
…それに、アヤトとはもう会わないって決めたもん。
『う……行こうか、な…』
行こうかな、というのは、私が暴走して建物を破壊しても安心な所。
て言っても、ただの廃ビル。
暴走がこれ以上酷くなって、アオギリにもいられなくなった時のための逃げ場として念のため決めていた所だ。
そこは1日中人通りが少なくて、わりと静かな場所。
でも少し遠いんだよな…
移動中は、赫子が暴れたりして少し苦しいけど、そこは我慢。
『着いた…』
私はすぐにその廃ビルの中に入った。
『うぅ…』
ドガっ
『っ……はぁ、はあ……』
痛い。痛い。
苦しい。
痛みが止まらない………
――――――――――
『…ん』
…朝?
廃ビルの窓から、少し明るい光が漏れている。
『…あのまま気を失ったのかな』
赫子は消えている。
きっと痛みに耐えられなくなったのかな。
この頃ますます酷くなってきているこの痛み。
『……もう、治らないのかな』
嘉納のところに行くっていう手もある。けど、
私はあまり嘉納が好きではない。
あまり関わりたくないし。
だから行きたくない。
………窓から漏れている光が、段々と濃く、明るくなってきた。
『……帰ろ』
さっさと帰って任務に出なくちゃ。
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ぼのrin(プロフ) - 金木ハイセアヤトただ大好きな人さん» はい!最近サボり気味だったので…;;;;更新頑張ります(*´-`*) (2016年8月21日 17時) (レス) id: e76ea2593f (このIDを非表示/違反報告)
金木ハイセアヤトただ大好きな人 - ぼのrinさん» いえいえ!更新待ってますよ! (2016年8月21日 17時) (レス) id: 81e290e151 (このIDを非表示/違反報告)
ぼのrin(プロフ) - 金木ハイセアヤトただ大好きな人さん» コメありがとうございます!うわぁめちゃ嬉しいです~(。ノω<。)ありがとうございます(*´-`*) (2016年8月20日 4時) (レス) id: e76ea2593f (このIDを非表示/違反報告)
金木ハイセアヤトただ大好きな人 - この小説大好きです! (2016年8月18日 0時) (レス) id: 81e290e151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼのrin | 作成日時:2016年6月4日 13時