明日は君に会いたくて〜2〜【霧嶋絢都】

2.逃げて ページ4

Aside


『ぐっ……く……』


赫子が言う事を聞いてくれない。


バキぃっ


『っやばっ…』


部屋のドアを赫子が貫いた。


ギギギ…


『抜け…ない…っ…』


…どうして言う事聞いてくれないよの…


冴月を殺したからこんな事になったの？


冴月を殺さなければまた違った？


それとも、あの時赫子を出さずに戦っていたらこんな事にはならなかった？






ただでさえ、赫子が暴れて身体も頭も痛いっていうのに…



どうして私はこんな事考えるんだろうな…




…甘く、考えすぎてたのかな。


赫子はもう暴れないって、あの時は思ってた。

なんとか出来るって。



あのコクリアでの戦いが終われば、またいつもみたいに楽しくみんなで過ごせると思ってた。






アヤトにも、答えを出すって言ったのに…







なんでだろう……ね、







その時


…ダダダダ


『っ！？』


まずい、誰かが部屋に来るっ…


『お…りゃっ』


べキッ


抜けたっ！


…今来られたら絶対に傷つける。


はやく逃げなきゃ。



ガラっ



私は窓を開けて飛び出した。


───────────


ガチャッ



「…くそっ…＿＿＿＿＿＿

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