11.涙と共に ページ14
Aside
『…』
アヤト「…言えよ」
一番聞かれるのが嫌だった。
『…その…』
……言った方がいいのかな。
もしかすると、もうバレてるのかもしれない。
私の部屋に勝手に入ってたんだもん。床に穴が空いてたりしたの見たよね。
だったらもう…
アヤト「…お前がどんな状況だって、俺は受け入れるから。…言ってくれよ」
『っ……うん、ありがとう…あのね、私…』
アヤト「…」
鼓動が速くなる。
アヤトと目が合わせられなくなる。
でも、言わなきゃ。
しっかりアヤトの目を見て。
『私っ、…まだ…赫子が暴走してるの…』
アヤトが私の目をしっかりと見つめる。
するとアヤトは、少し微笑んで
アヤト「…大体予想はついてた」
『っ……そっか…』
ドクドクと、鼓動がどんどん速くなるのがわかる。
なぜか視界がだんだん歪んでくる。
アヤト「大丈夫だから。…俺のこと傷つけるかもって思って、避けてたんだろ?」
『っ……』
アヤト「そんな心配いらねぇよ。俺は大丈夫だ。…だから、俺のこと避けるな。俺はずっとお前と一緒に居たい。お前が嫌だって言っても、俺はずっとそばに居るからな。」
『アヤトっ…』
溜まってたものが溢れ出た。
全て。
涙と共に。
『うっ…ふっぐ…うぅっ…』
ぎゅ…
アヤトは優しく抱きしめてくれた。
何も言わずに、ずっと頭を撫でてくれた。
.
.
.
.
.
.
******
アヤト「落ち着いたか?」
『うん…』
あれからずっと泣いてた。
しかも道端で。…人通り少ないとこでほんとよかった…。
『…ありがとう。』
アヤト「……別に。俺はほんとのこと言っただけだからな。」
『…本当に優しいね、アヤトは(微笑』
アヤト「っ別にっ、…///」
『…私もアヤトと、ずっと一緒に居たいよ』
アヤト「…ああ。……これからはもう、俺のこと避けたりするなよ?」
『うんっ…』
アヤトは微笑んでくれた。
私も同じように、アヤトに微笑んだ。
『じゃ、帰ろっか』
アヤト「ああ。」
オレンジ色に染まった空を見ながら、私たちはアジトへの道を歩いて帰った。
――――――
更新サボりすぎてしまって本当にすみませんでした……(>_<)
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ぼのrin(プロフ) - 金木ハイセアヤトただ大好きな人さん» はい!最近サボり気味だったので…;;;;更新頑張ります(*´-`*) (2016年8月21日 17時) (レス) id: e76ea2593f (このIDを非表示/違反報告)
金木ハイセアヤトただ大好きな人 - ぼのrinさん» いえいえ!更新待ってますよ! (2016年8月21日 17時) (レス) id: 81e290e151 (このIDを非表示/違反報告)
ぼのrin(プロフ) - 金木ハイセアヤトただ大好きな人さん» コメありがとうございます!うわぁめちゃ嬉しいです~(。ノω<。)ありがとうございます(*´-`*) (2016年8月20日 4時) (レス) id: e76ea2593f (このIDを非表示/違反報告)
金木ハイセアヤトただ大好きな人 - この小説大好きです! (2016年8月18日 0時) (レス) id: 81e290e151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼのrin | 作成日時:2016年6月4日 13時