短編SHOW Part2 （しょーさんのおはなし中心） (ページ17)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,885 hit

裏おとのは0106 ページ17

年も明けて、だいぶ経ちましたが今年もどうぞ宜しく～

ってことで、年末は最後の最後まで働いて、年が変わっていつものお参りまで終わって帰宅してもAさんは家には居ないんです。

そう毎年、Aは元日からお仕事。
正月休みじゃないから、いっつも年明けてから会うのは何日か経ってからなんです。

俺は休みだから、田舎帰ったり旅行行ったりしてるんだけど、今年はちょっといつもと違い、いつもは待っててもらうけど、今年は待ってみることにしました。

年明け最初の休みがいつか聞いたら５日だって言うから、４日はこっちのマンションに帰ってきてくんない？と連絡すると

A『えっ！？しょーちゃんどっか行ってるんじゃないの？
５日の休みは一日中寝たり、寝たり、寝たりしようと思ってたのに～』

はっ？(T_T)

寝ててもいいよ、疲れた顔して帰ってきてもいいよ。

俺がちゃんと癒すっつぅーの！！

と訴えてみたものの
『そしたらしょーちゃん気にするじゃん。気使うでしょ？だから行かない！！』

えっ！？(ﾟoﾟ)/

はっ！？Σ(￣□￣)！

いやいや、俺そこまで器小さくねぇよ？？

なんやかんやと押し問答しまして、来ない確率９５％の中、予定を早めて４日の夜はデリバリーを頼んで(俺は料理できないからね)、Aの帰りを待ってました。

玄関で鍵の開く音がしたので、出迎えると疲労困憊な顔したAさんが両手にお買い物バック持ってました。

『お帰り。今年も宜しく』

思わず久しぶりのAを抱きしめちゃうよね～

A『ただいま。こちらこそ今年も宜しく。でも、しょーちゃんお部屋の中に入れてくんないと私もしょーちゃんに手を回せない。』

いいよ、荷物なんてそこに落とせよ！

A『ダメ、たまご入ってる』

そりゃ、ダメだわ。
ここが悲惨なことになるわ。

大人しくAを離して、荷物を受け取って、リビングに置いて、さぁ、A来るんだ！と両手を広げて待つ俺。

その横をすり抜けて手洗いに向かい、そのまま買ってきた食材を冷蔵庫にしまい始めるA。

俺のこの腕！！
宙に浮いたままっ！！

A『あっ、しょーちゃん夕飯用意してくれてたんだ。ラッキー♪さっ、食べよ！？
ん？その手はどうしたの？』

おいっ！！ぎゅーってすんじゃねぇの？

ぎゅーって来いよ！！

ふふって笑いながらしっかりとぎゅーって来たAさん。

今年もこれまで通り、宜しくどうぞ。