８４話 火がついて [大野] ページ10
翔「あっち！あっつ！バカ…！！！」
Tシャツの袖を捲くりあげて
頭にタオルを巻いた翔くんは、
格好だけはアウトドアに向きそうなのに
飛び散った火花に目を丸くして腕をさする。
「翔くん…(笑)退いてていいよ。オイラやる。うまいから、こうゆうの」
潤「だってさ、翔さん(笑)」
コンロの下に息を吹いて火を送って
うちわで扇ぎながら丸めた新聞から火が移るのを待つ。
翔「あなたほんと上手いね」
「うん」
翔「俺実はやったことなくてさ」
「てか、よくあったよね、コレ。母ちゃんと二人暮らしじゃ絶対やんねえもん」
翔「従兄弟とおじさんが好きで。でも向こうマンションだから何でもうちに置くの」
「じゃあテントとかもあんの」
翔「あるよ(笑)」
「なら、今日テントで寝よう(笑)」
翔「えーー嘘寝心地サイアクだぞ」
翔くんが苦い顔したとき
チカチカと炭が赤く燃えだした。
「付いたよ」
翔「さすがです師匠」
「あ〜、汗が半端ねえっす」
翔「タオル使う？」
「え、翔くんのデコに巻いてたヤツはヤダ」
翔「バカ(笑)ちげーわ、新しいのあるし」
うちわで火力を強めながら
煙の中で翔くんが笑う顔を見て、俺も笑う。
したら
芝に設置したでっかいテーブルの上から
突然騒音がしたから振り向いたら
潤「あ。ハジケル君持ってきた」
縁側から延長に延長を重ねたコードの先に
ハジケル君と、笑顔の松潤。
好きだねぇ…(笑)
翔「出た、ハジケル君ね」
潤「つうか買い出し組ふざけないでちゃんと買ってくるかな」
翔「確かに。とんでもないもの買ってきそうかも」
「ニノがふざけなきゃ平気だよ」
翔・潤「ニノがふざけるから心配なんだよ！」
翔くんと松潤が二人しておんなじツッコミを入れてくるから
どんだけ信用されてねんだかって
おっかしくて笑った。
「で、翔くんタオルは」
翔「あーごめん。忘れてた。取ってくんね」
「もういいや、遅い。それ貸して」
翔「はぁ〜アナタが嫌っつったんですけどーー」
ポタポタ垂れてきそうな汗に我慢できなくて
不満そうに口を尖らす翔くんから
頭のタオルを催促。
潤「え、使う？」
のに、先に
首にかけていたタオルを松潤が投げてくれて(笑)
翔くん、わりぃ。
「さんきゅう」
翔「俺の出る幕ねえ(笑)」
潤「あれ、すんません(笑)」
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あかり - ぜひ見させていただきます！！ (2015年8月9日 21時) (
レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - あかりさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！よければ他の作品もよろしくお願いします。 (2015年8月9日 20時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とてもおもしろかったです！完結おめでとうございます((o(*>ω<*)o)) (2015年8月5日 21時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - 花夜さん» 花夜さん、ありがとうございます。今後の励みになります♪ (2015年7月30日 22時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
花夜 - 凄く面白いです!!! (2015年7月27日 15時) (レス) id: 7e159a367e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2015年5月20日 17時
