８５話 ずっと夢だった [二宮] ページ11
智「焼きパイン？」
翔「やっぱふざけてんじゃん(笑)」
相葉「いや、ほんとに美味しいんだってば」
「なんか、甘くなるらしいですよ。相葉さんによると」
翔「相葉くんが言ってるとこが不安なんだって」
相葉「でもさぁ、焼くとなんない？あれ、俺だけ？みんなやったことない？」
潤「まあまあとりあえず始めようよ」
買い出しから帰ってきただけなのに
軽く責められる有り様(笑)
缶ビールを配りながらみんなの顔を見ていると
ずっとこんな友達だったみたいに思えて
やっぱりまた、自分が死神だってことを忘れそうになる。
相葉「じゃあ乾杯の音頭は翔ちゃんに」
翔「え、俺？」
いち早く缶を開けた相葉さんのビールの飛沫がかかって
潤くんが「おい！」っつって笑った。
智「ニノ」
「何すか？」
智「…勘弁してね」
「へ？」
智「うん」
「え？何が(笑)」
隣に座ってる大野さんが突然そんなこと言い出すから
よく分からなくて見つめるのに
もうふにゃふにゃ笑うだけで何も答えてくれない。
「ったく…何なんですか」
翔ちゃんの乾杯の掛け声で
大野さんの方をちらちら見ながらビールに口をつけた。
胸の懐中時計が日差しに照って
キラリと淵が光る。
なんだ。
そんなことなら、違うよ。
誰のせいでもないんだから、アナタが謝る必要なんてない。
隣にちょこんと座った大野さんは
黙っていることの方が多いけど
いつも少し触れる距離に自然といて
それが何だか安心する。
焼きに徹する潤くんの周りを翔ちゃんと相葉さんがうろついて
その３人の会話をぼんやり聞きながら
さっきまですごかった日差しが穏やかになっていくのを遠くに見た。
いつかにもあったような１日だけど
やっぱり絶対なかったんだよね。
上手く言葉にできないし、
出来たとしても口にしたくないけどさ
すごく今、満たされてる。
人を褒めるのは上手じゃないけど
翔ちゃんはやっぱ、すげえ人だ。
もうすぐ死んでく人間に、死神の俺が救われてるんだから。
家族とコンロ囲んで飯食ったり
何でもないことで笑ってみたり
文句言いながら、言われながら
それでも楽しい時間を…
いつかね、過ごしてみたかったんだ…。
翔「うわ美味そ！ほら！智くん、ニノ」
「…ああ、はーい！」
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あかり - ぜひ見させていただきます！！ (2015年8月9日 21時) (
レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - あかりさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！よければ他の作品もよろしくお願いします。 (2015年8月9日 20時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とてもおもしろかったです！完結おめでとうございます((o(*>ω<*)o)) (2015年8月5日 21時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - 花夜さん» 花夜さん、ありがとうございます。今後の励みになります♪ (2015年7月30日 22時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
花夜 - 凄く面白いです!!! (2015年7月27日 15時) (レス) id: 7e159a367e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2015年5月20日 17時
