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翌朝、
目を覚ますと昨日飲みすぎた事を後悔するような
頭の痛みと体のだるさ。
「……おはよ」
目の前にはまだ眠そうな稜雅が居て
私の頭を撫でる。
まだ起きたくないなあ、って
稜雅の胸に顔を埋めれば
彼の心臓の音が聞こえて心地良い。
「……A、愛してる」
彼はそう囁いて甘い口づけをしてくれた。
大学を卒業してから
お互い一人暮らしをするようになって
仕事終わりに稜雅の家に泊まることが多かった。
そのうち自分の家に行くことが少なくなって
「一緒に……住まない？」
稜雅といる時間が増えるならって
その言葉に甘えさせてもらった結果、
同棲して二年になる。
「……じゃあ俺先に行くわ」
「いってらっしゃい」
ちゅ、と短いキスをして彼を送り
私も時間差で家を出る。
朝の地下鉄は通勤ラッシュで混んでいて
乗るのを拒みたくなるような蒸し暑さ。
「あれ、Aちゃんじゃん」
「橘さん！おはようございます」
偶然会った橘さんと一緒に地下鉄に乗り込む。
「ちょっとごめんね」
そう言って私を手すり側に立たせてくれて
橘さんは私を後ろから抱きしめるような形で
手すりを握った。
ちょっと慣れない距離感にドキドキしながらも
守ってくれていることに優しさを感じた。
地下鉄にやっと解放されれば
「はあ、疲れた！
Aちゃんいつもこの時間に乗ってんの？」
「あ、はい。この時間ですね」
「いや地下鉄って
Aちゃんみたいな可愛い子がいたらさー
危ないじゃん？
明日から俺もこの時間に乗るようにするわ！笑」
なんて笑顔で言う橘さん。
「そ、そんな、私は大丈夫です！
いつも一人で行ってましたし…」
「いいんだって！
俺がAちゃんと行きたいんだからさ？
ていうか、いつ飯行ってくれんの！？笑」
サラッとかっこいい事が言えちゃう彼はきっと
女の子を何人も落としてきたチャラい人なんだと思ってた。
でもそれは失礼な勘違いで
橘さんは優しくて思ってることをちゃんと言える人なのかな。
ご飯くらい……行ってもいいかな。
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舞雪(プロフ) - 半ばらへんからずっと号泣でした！すごくいい作品で見ていて楽しかったです！ (2016年6月2日 1時) (
レス) id: 6b81740554 (このIDを非表示/違反報告)
KA!R!-8??(プロフ) - 初めまして！僕らのラーメン荘【1】からYellまで、全部読ませていただきました！凄くよかったです(T ^ T)もうキュンキュンやらドキドキやら時々ハラハラやったり…笑 片想いの連鎖とYellはガチで泣きました！！本当によかったです！ありがとうございます（≧∇≦） (2016年5月30日 23時) (レス) id: 755abbe78d (このIDを非表示/違反報告)
しぃちゃん(プロフ) - 最初から最後まで、本当に感動する作品でした。自分のリクエストから始まったことで、最後まで本当に楽しませてもらいました。感情移入して最後の方は泣いてました。本当に本当に最高でした！ありがとうございました！新作も読んでいきます☆！またお世話になります！ (2016年5月25日 0時) (レス) id: e6c45f3298 (このIDを非表示/違反報告)
みるたろ . 。(プロフ) - このシリーズとっても好きです ！！ 何度読み返してもどこでもキュンキュンして心が暖かくなって本当に素晴らしいです m(_ _)m (2016年5月15日 2時) (レス) id: 822f003226 (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - 感動しました｡・°°・(＞_＜)・°°・。この作品を呼んでると心が浄化されていきました｡・°°・(＞_＜)・°°・。本当に素敵な作品です｡・°°・(＞_＜)・°°・。他のメンバーの将来も気になるところです…｡・°°・(＞_＜)・°°・。 (2016年5月14日 18時) (レス) id: b46309b74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツンツン草 | 作成日時：2016年2月28日 1時
