三話目 ページ4
ご飯を食べ終わり、片付けも終わった。
『ごめんね、長い時間待たせちゃって。。』
少し話したいし、この子には私が片付けている間席で待っていてもらった。
「…!あ、大丈夫です。えっと…話、って?」
不安そうにそう私に尋ねる。
『そんなに不安がらなくても大丈夫だよ。聞きたいことがあっただけ!』
「…聞き、たいこと?」
この子は、この話題にも肩をビクッ、と震わせた。
『…もちろん、君の話したくないことは無理やり聞くつもりは無いから安心して?』
小さくこくこく、と首を縦に振ってくれた。
…うん、可愛い(確信)
『顔、は見せてもらえないよね…?』
「…神様のお顔を見せてもらえる、なら…」
あ、そう言えば、私も顔隠してたや(てへぺろ)
まぁ、見せるような顔してないんだけどねw
『…私の顔?それで、いいの?』
「はい、それでいいです!」
嬉しそうに言ったその声の期待には答えられる気がしないけど、顔に付けてるやつの結び目を解いて顔を見せた。
『こ、これでいいの?私、そんないい顔してないよ?』
「…!わぁぁ、」
え、なになに。
どしたのどしたの。←
『ど、どうしたの?』
「綺麗な黒色の髪の毛ですね!」
『んー、ありがとう?』
本当の髪の毛の色じゃないから喜んだ方がいいのか、喜ばないべきなのかわからない。
「…?どうしたんですか?」
『髪の毛と目の色、変えてるだけなの。だから、元々の色じゃないから喜ぶべきなのか分からなくって。』
「そうなんですか、?」
まぁ、不思議だろうなぁ。
『うん、人の子には怖がられちゃうからね〜。』
待って、私久しぶりに人の子とか言った気がする…!?←
「本当は、どんな色なんですか?」
『…まだ内緒。いつか、見せてあげる! 』
「はい!楽しみにしてます!!」
そう言って話が一旦終わった時、スルスルと音がして目を向けると顔についてるベールみたいなのを取ってくれていた。
『…!!』
私の目に映ったのは、白百合のように真っ白な髪の毛に、宝石を埋め込んだような綺麗な赤い目だった__。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ