君の声を聴かせて…？～出逢い～【オリジナル・名前変換】 (ページ6)

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第五声ページ6

優斗

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こいつ…Aの家に入り込むとか、幼馴染の俺だけだと思ってたのに…

俺は、とりあえず翔と名乗る後輩野郎に先輩とはどういうものなのかを思い知らせねえと

いけねえ見てえだな…

と言うか…

(翔)「…幼馴染ってことは…年上！！！？？」

って、知らなかったのかよ！！

たっくよ…Aのことも知らないで…

(翔)「…じゃあ、なんでAさんは喋らないんですか？」

(貴)「…」

Aがコクンと頷く。

(優斗)「…Aは、人と喋れないんだ。」

(翔)「え…？」

(優斗)「声は出るんだが、人と喋ると声が出なくなって…」

Aは静かにうつむいた。怖いんだろうか、引かれるかもしれない。

きっとそう思っているんだろう。

(翔)「………」

(貴)「………」

(翔)「…なーんだ。俺のこと嫌いなのかと思いました。」

(優斗)「！！！？？」

その瞬間、翔が、Aを抱き寄せて、

チュッ

唇を重ねた。

軽いリップ音。

(優斗)「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！！！！！」

俺が胸元をつかんでも翔は動じない。

それどころか、不敵な笑みを浮かべた。

(翔)「だったら、俺が笑わせてみますよ。もう一度、あの声を出させてみせる」

と、そういうと、翔は『待っててくださいね』と言うと、窓からぴょんと飛び降りて

行った。

あいつが行った後に、Aを見たときの顔は、一生忘れないと思う。

初めてみた、幼馴染の『女』の顔。

負けねえ。俺の心の中に何かが芽生えた。