❤#7 ページ8
vau.❤
言葉にした瞬間に感極まって、呼吸が荒くなる。
関連した昔の思い出が浮かんでは消えを繰り返している。
ゆきむら。は、下を向いている。
俺には、深い傷をもう1度抉ってしまった様に感じてしまった。
v「ッ...ていうのは嘘でッ、!別にゆきむら責めてる訳じゃ無いから...」
開いてしまった傷口から血が吹き出してくる。
それを必死に止めようと、応急処置を取ろうとする俺。
この状況的にはそんな表現が適切だと思った。
y「...さーせん、ッ...ポロポロ」
あーあ、...
ばぁうが泣かせた。
まるで他人事で、ゆきむら。に目を向ける。
手軽な椅子に腰掛けて、無言でゆきむら。を誘導させる。
躊躇いながらも、俺の上にちょこんと乗って背中を丸めた。
う、わぁ...すげーゆきむら。の匂いする。
思わず背中に顔を埋める。
y「ん、ッ...ヒッ、ポロポロ」
嗚咽と同じテンポで揺れる体が、もう明日には居なくなってそうで。
防御力0で弱気な俺も明日には居なくなってそうで。
この時間を忘れまいと、呼吸音でさえも記憶の中に刻み込む。
y「ひぅッ、ぁッ、...ポロポロ」
v「...ポロ、」
えー...なんで泣いてんだ...俺、
目元を拭おうとすると、足の重心がずれて横転する。
v「...ッ!?」
ガタッ
一際デカい音で落ちて、ゆきむら。も巻き添えにしてしまった事に気付く。
通常運行であれば騒ぎ立てているが、言葉を出す程の余裕も無いこの状況ではどうしようも無い。
右半身に痛みを覚えながらも静かに起き上がる。
v「ごめんゆきむら。...痛かった、?」
y「あ...ぃや...大丈夫...っ、」
やや早口に答えたゆきむら。の顔は赤くて、涙目で...不本意ながら、心を奪われた。
y「...見んなッ、/グスッ」
俺の腕を払い除け、横を向いてしまった。
心做しか、顔が赤く見える。
...そーゆーとこよ、ゆきむら。さん。
火照った耳を冷ますために、髪を耳にかける。
v「...こっち、見て。」
ぐしぐしと袖で目を擦った後、ゆきむら。は俺の方を向く。
息が苦しくなる。
怖いとか恐怖って意味じゃない。
心理的な意味で。
恋愛的な意味で。
y「...ッ///」
1つの表情が俺の体に甘い毒として投与される。
クラクラと目眩を起こしそうな程急激に投与されたため、理性が効かなくなり勝手にゆきむら。へと手が伸びる。
v「ゆきむら...ッ、」
y「ばぁうさッ...」
後悔しない、思い通りの人生を。
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凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時