💜#6 ページ7
yukimura.💜
v「ポロポロ...大丈夫じゃ無い...ゆきむらぁポロポロ助けてッ」
溜めていた感情が溢れてしまったのか、僕の方に抱き着いて来て頭を左右に振る。
最後に僕がしてあげられる事...全力で甘やかす、?
否、そんなのゆきむら。らしくない。
騎士Aのゆきむら。として出来ること、
そんなの決まってる。
y「ゆきむら。は助けられない。...ばぁうさんの期待に答えることも出来ない。」
そう発言すると、ばぁうさんは背中に回した腕の力を強めた。
v「うぅ゛...ヒック...ぁ、グスッんッ」
痛々しげな嗚咽を聞き、罪悪感は余計に強まる。
唇を噛んで、感情を押し殺す。
本当は、もっと安心させてあげられる様な言葉をかけてあげたかった。
思い出
それはもう過去のものとなってしまっていて、引き返すことは出来ない。
...いつの間にか自分の強い所を突き通して、弱い所は見せない、ってか見せられないキャラになってた。
ただの言い訳でしか無い御託を並べ、僕より数cm低い相手を見つめる。
v「ぁあ゛...助けて...助けてッ、ゴホッゴホッ」
結局僕は助ける側なんだ。
ずっと自由を奪われていた右腕を持ち上げ、頭の上に手の平を乗せてわしゃわしゃと撫でる。
言葉に出さなくても通じる事だってあるし、別に声は出さなくて良いかなって思った。
乗せた瞬間に僕と目を合わせたばぁうさんは、酷く驚いた顔だったが、撫でている間に安心した様な、切なげな様な表情に変わって行った。
y「...ど。」
v「...ねぇ...ゆきむら。」
僕の質問はフル無視で話を切り出してくる。
若干腹が立つが、些細な事過ぎて何も言えない。
y「なんすか。」
v「なんかさ...俺、未来が怖いや、(苦笑)」
y「...それはなんで。」
v「思っても無かったんだよ。ゆきむらが抜けるなんて。」
唐突な重い話にペースを乱される。
y「ッ...」
v「俺さ、全力で騎士Aに生きたいと思ったん...だよね。この6人で。火星ライブとか。...でもすぐに予想もしない人が挫折し始める。自分1人で動かせる活動なんて無いんだなって...。抱えきれなくなって...バーッて爆発して、新しい人見つけて積み上げて崩して...みたいな、こんな繰り返しになる事が凄く怖かった。...騎士Aに新メンバー、とか来たら、俺は、もう、必要無くなるのかもしれないッ(泣)」
その言葉、聞き覚えがある。
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪 - ンンンン!結構前から認知はとてつもなく嬉しいです!!!次の作品も沢山コメントさせてもらいます!!! (2022年10月5日 16時) (レス) id: f0ceab6806 (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 結構前から認知してますよ?👓✨僕の事気に入ってくれたみたいで嬉しいです💖こうして支えてくれて本当にありがとう💕僕も凪さんが大好きです❤(ӦvӦ。)次の作品も沢山コメントしてくださいね??✨ (2022年10月4日 8時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 紫騎。さん» これからも応援します!認知のようなコメント!!!とっても嬉しいです!神作者さん!紫騎さん!作品も紫騎さんも大好きです!これからも頑張ってください! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
紫騎。(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます💖凪さんには、もうめちゃくちゃお世話になってます😭本当に感謝してもしきれないよ(´;ω;`)💧重い話好き同士が見つかって嬉しい❤(ӦvӦ。)これからも応援よろしくお願いします💕🎉 (2022年10月2日 19時) (レス) id: 79bd70445b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - いつも作品拝見させてもらってます!私も重い話だいぶ好きなので読んでて楽しいです!移行おめでとうございます!これからも応援させてください! (2022年10月2日 19時) (レス) @page42 id: 4f2278291a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年5月17日 20時