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あの子は知らない。 ページ10

(荒船side)

ランク戦をしようとC級のブースに向かった。

もうブースの前ってところで珍しい人物を目にする。


「鋼」

名前を呼ぶと、向こうも俺に気付いたみたいで。


「荒船」

「お前、どうして本部にいるんだ?」

鋼は鈴鳴の隊員だから本部にいるのは珍しい。

それより……


「またアイツのランク戦に付き合ったのか?お前も大変だな」

ブースから出てきたってことは、大方アイツとランク戦でもしてたんだろう。

アイツは誰かれ構わず、相手を見つけたらランク戦をしたがるから大変だ。


「いや、俺がAとランク戦したかったから」

そう言って鋼は軽く笑った。

そして更に驚くような言葉を口にする。


「今日はその用だけだ。Aとランク戦したくなったから本部に来た」

目を思わず開く俺とは対照的に鋼は何もなかったかのようにその場を離れようとする。


「じゃあな」


「おう」


鋼と別れて、ブースに足を踏み入れる。


「A、何してたんだ?」

知ってるのになんとなく聞いてしまう。

鋼はこいつになんて言ったんだろうか。


「鋼とランク戦してた」

それしか言わないA。


鋼の気持ちなんてこいつは知る由もないだろう。

次のランク戦の練習に来たわけでもないのに、鋼が本部に来るのは珍しい。

それを知ってか、否か。




鋼、気付いてもらえればいいのにな。

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陽由(プロフ) - イザナミ姫さん» ありがとうございます!双葉ちゃんの可愛さ伝わってたみたいで良かったです!これからもがんばります! (2015年8月27日 22時) (レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
イザナミ姫 - 面白い!!双葉ちゃん可愛いですねえ!!更新待ってます!! (2015年8月24日 18時) (レス) id: 87ed36dc48 (このIDを非表示/違反報告)
陽由(プロフ) - 招き猫の子孫さん» ありがとうございます!これらもがんばります! (2015年8月13日 12時) (レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
招き猫の子孫(プロフ) - 夢主ちゃんがすっごく可愛いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2015年8月13日 6時) (レス) id: a614ea2c00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陽由 | 作成日時:2015年8月13日 2時

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