熊本地震

3日目＿夜 ページ8

その日は平凡に過ぎていった。別段と大きな揺れがあったわけでもないので、まぁ、大丈夫かなぁ。くらいでその日は就寝した。


家は断水状態が続いてはいたものの、ガスと電気は繋がっていたので調理と電気をつけたりというのはできていた。


でも断水はかなり生活に響いた人も多く、知り合いのマンションは屋上にあるタンクから水をひいているのだが、地震の影響でタンクが破損。水が一時的に得られなくて困った。と言う話も聞いた。


そうして夜。寝ることを放棄した僕はずーっと占いツクールの小説を読みあさっていた、午前1時25分


それは、唐突にやってきた。





前に書いた通り僕の部屋はリビングとキッチンの間にある。キッチンのドアはガラス製。地震が来ると僕らがわからない程度でもカタカタ、カタカタと鳴り出す。

それを目安に大きいの、小さいのの地震を確認していた。のだが…


カタ、カタカタカタカタ


大きな音に段々なってく。ほぼ身動きの取れなくなった僕は占いツクールを見ていたことがばれない様にタブレットをタオルケットの中に隠したのち、リビングで寝ていた両親のもとに駆け込む。


「おっきいのまた来たよ…。」


母は

「ゴ◯ラが寝返り打ったからよ。ムニャ。寝なさい。ムニャ…」


そのままスヤァされそうになったので大急ぎでタブレット(先ほどまで占いツクール読んでたタブレット)で色々検索をかけようとしたが、まずはインターネットが使えない状態に。


次にラジオをつけて、何か情報をと探すが大して届かない。


両親はその後2人とも起き出し、また祖母の家に行くことを決め色々なものを準備して、出た。

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