ボクノハナシ

オオサマゲームノハナシ　4 ページ28

僕でした〜、ラッキー♪



零「まぁAなら、そんなに嫌な命令はしね〜だろ」
宗「僕は大変な目に遭っているのだがね………ですわ」



　と言いつつちゃんと『ですわ』をつけてくれる宗。いい子だ。
　しかし僕を侮っているらしい。ではこういう命令にしようかな？


A「そんなこと言うなら、命令は厨二病のセリフを言う…で！もちろん王様以外、全員でね！」



　しばらくの沈黙。それから僕を凝視して、一言。



五奇人「え？」
夏目「Aねえさんを侮ってタ……」
渉「Amazing！…驚きました☆」



　いや、驚きってなんだっけ？



零「こういうのはなるべく早めの方がいいな。じゃ、俺からいくぞ」
渉「では大トリはこの日々樹渉にお任せください…☆」



　なんか……なんの恥じらいも無くできそう。(偏見)
　厨二病のセリフを僕が調べて、みんなに言ってもらうというスタイルでやってもらう。



A「じゃあ……」
零「マジかよ……。『……俺を召喚したのは貴様か？貴様の言う通り、この世の全てを滅ぼしてやろう！』」



　これは面白すぎる……！ちゃんと感情を込めた朗読だったから余計面白い。



夏目「零にいさんのキャラがwww」
A「この命令は正解だった」
奏汰「つぎはぼくで……」
宗「そんな哀愁漂う目で言うのではないよ、気持ちは分かる……のですわ」



　『ですわ』をとうとう文として扱うようになったぞ。意外とノリノリだな。
　そんなことを思いながら奏汰に言って貰いたいセリフを探す。ついでに夏目のも。



奏汰「『あの『はかなく』『とうとい』ひびをちからにかえて……。ときはなて！『ぶるーふぃにっしゅ』！！』」
夏目「『どうやらボクが本気になるときがきたようだネ。さぁ、その目に焼き付けるがいイ！』」



　
　キャラ崩壊が激しいな。きっと「どうとでもなれ」精神なんだろうね。




宗「渉は最後がいいらしいから、次は僕だ……ですわ」
A「今だけは付けなくてもいいよ？…じゃあこれとかどう？」
宗「『……ここを通りたければ僕を倒してから行きたまえよ！』」



　……………違和感、仕事してくれ。




零「違和感無さすぎだろ」
奏汰「ふだんとかわりませんね」
渉「まぁ宗が普段から厨二病だったってことで。…最後私がいきますね」
宗「ノンｯｯｯｯ」
渉「では…『俺に歯向かったんだ。跪いて許しをこえよ』」




　……演劇部の本気でこの王様ゲームは幕を閉じた。
　

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