真実 ページ8
＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿......
姫の部屋を目指して、
王宮内の廊下を急いで、急いで走った。
そして、
『....ッA！！』
強く、その綺麗な扉が開いた。
その先に居たのは.....＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ジャーファル」
彼にとっての、愛し過ぎる存在。
「ジャーファル、こちらへ来て」
窓の外を見ている、
優雅な立ち姿の彼女だった。
『なっ....どうして寝ていないのですか...！』
「ああ、平気よ、もう。全然平気なの」
『嘘を言わないで下さい！私は真面目に....！』
「ジャーファル」
立ち尽くすAを見て、
ジャーファルは慌てて駆け寄り、体を支えた。
そんなジャーファルを、
Aは小さく笑った。
「ジャーファル、落ち着いて頂戴」
『落ち着いてなんて....居られる訳ないでしょう』
華奢なその体を弱く抱き締めて、
離れてしまわないように、抱き寄せる彼。
「あのね、ジャーファル」
寄せられた体を彼女は離して、
曇った彼の顔を愛しげに見詰め、頬を撫でた。
「聞いて欲しい事があるの」
その綺麗な瞳で、言うのだ。
『な.....なんですか....』
「うん、」
彼女は、彼の手をとって、
自身の腹にあてがった。
『......？お腹、ですか』
不思議な顔と目で、Aに聞いた。
「ジャーファル、聞いて。私ね＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿私、妊娠しているの」
＿＿＿＿＿彼女の凛とした声が、
その時、部屋に響いた。
「ジャーファル」
紫紺に煌く、真っ直ぐ伸びた髪が、
花の甘い香りと共に揺れた。
「お腹の中に、赤ちゃんが居るのよ」
呆然とした。
「勿論、」
そんな彼が、彼女にとっては可笑しくて。
「貴方との子よ」
優美に、且つ高雅に、彼女は言うのです。
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美波(プロフ) - 藤さんが書かれる作品どれも大好きです！ (2018年8月31日 3時) (
レス) id: c5c29d712e (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - ぱふぃさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくです（*＾＾*） (2017年9月8日 16時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぃ(プロフ) - 更新待ちわびていました！大好きなシリーズです。無理せず、これからも更新頑張ってください(●´ω｀●) (2017年3月29日 21時) (レス) id: 218c9ce832 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - 聖菜さん» 遅くなってすいませんでした！！これからもよろしくです！ (2017年2月25日 11時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜(プロフ) - 更新待ってました！！！！！！！！！これからも頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2017年2月21日 0時) (レス) id: face21115d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤
| 作成日時：2014年4月27日 18時
