遡り ページ18
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二人が晴れて結ばれてからの事、
彼にとっても、彼女にとっても、
毎日がどれ程幸せだったか。
朝起き上がると、隣には愛おし過ぎる存在。
手を伸ばせば、すぐに触れられる程の距離に
自分が今、そこに居るという事が、
彼にとってはたまらなく嬉しいだろうに。
何より、
誰よりも先に彼女を見る事が出来て、
独り占めできるのだから。
その滑らかな程の白い肌。
陽に照らされて煌く紫紺の髪に、
薄く色づく頬に、唇に、
細く華奢で、壊れてしまいそうな肩に。
彼は、どれだけの間、惚れ込んできた事か。
そして、
何度触れたいと思ったか。
でもそれは、彼女の方だって全く同じで。
何年もの片想いがようやく実り、
何年もの言えなかった気持ちが言えて、
尚且つ本当は、
彼にずっと求められていたなんて。
彼女にとっては、それが涙が出る程嬉しくて、
彼への愛しさが満ち溢れて、
ただただ、
彼にだけ求められて、抱き締められて、
愛されれば、
もうそれで十分過ぎる程だった。
____それからというもの、
夜は同じ寝床で寝るようになって、
一度手が触れ合えば、
それからの行為が続いた。
服の隙間に手を這わせて、
撫でるように脱がせた。
それから徐々に身体を誘導させて、
彼は彼女を倒す。
ゆっくり、ゆっくり、
長年の気持ちを伝える様に
愛おしそうに触れて、撫でて、
もう、数え切れない程のキスをして、
お互いから得られる快楽に溺れた。
自分だけが知っている彼女の喜悦の声。
自分だけが知っている彼の優しい愛撫。
全てが、愛しかった。
彼も、普段の冷静さなど感じられない程
彼女の全てを求めた。
彼女もまた、
漂う色気と、上品な彼女の香りで、
彼の欲求と理性を掻き乱した。
二人の愛情は、
二人が思っている以上に大きかった。
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美波(プロフ) - 藤さんが書かれる作品どれも大好きです! (2018年8月31日 3時) (レス) id: c5c29d712e (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - ぱふぃさん» ありがとうございます!これからも応援よろしくです(*^^*) (2017年9月8日 16時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぃ(プロフ) - 更新待ちわびていました!大好きなシリーズです。無理せず、これからも更新頑張ってください(●´ω`●) (2017年3月29日 21時) (レス) id: 218c9ce832 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - 聖菜さん» 遅くなってすいませんでした!!これからもよろしくです! (2017年2月25日 11時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜(プロフ) - 更新待ってました!!!!!!!!!これからも頑張ってください!!楽しみにしてます! (2017年2月21日 0時) (レス) id: face21115d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤 | 作成日時:2014年4月27日 18時