Task EX 『死神の囁き』 (ページ4)

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サロンに入り、イスに座る。

私の予想が当っていれば、もうすぐ“奴”は来る。

何も写っていない画面を見つめながら、その時をじっと待つ。

カチリと時計が1時を指した―

瞬間、後ろのガラスが割れ(正しくは破壊され)けたたましい轟音が響く。

「みーっつけた♪」

ブォンと低い音が響き、チェーンソーが私に襲いかかる。

「…ん？」

チェーンソーは何かに止められ、火花を散らす。

「やっぱり、お前か…スミレ。」

私は振り返って、闇に光るオレンジと紫の目を見る。

「ぅふふ…銘ちゃんのこと探してたんだよぉ？」

「こりゃどーも。」

コイツのことだろうと思ったから、ワイヤーを仕込んでおいた。

暗視ゴーグルでもなけりゃ、見えないだろうし。

案の定、引っ掛かってくれた。

「あー早く銘ちゃんのお腹、引き裂きたいなぁ。」

「勝手に言ってろ。あいにくだが、お前に引き裂かれる腹はない。」

「銘ちゃん冷たーい。」

と、チェーンソーを引き振り回す。

目の前にいる彼女の名はスミレ。

快楽殺人鬼とでも言おうか。

見た目はゴスロリ少女、中身はジェノサイドプリンセス。

ゴスロリドレスを翻し、チェーンソーを振り回す。しかし、決してドレスは傷付けない。

そして、気に入った人は逃さない…がモットーらしい。

…私がその1人だ。