Task EX 『死神の囁き』 (ページ1)

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Task EX1『死神の囁き』ページ1

…。

『今宵、貴女を奪いに行きます。』

と書かれたカードがSGSに届いた。

「貴女ってことは、3人の誰かだな。」

と真墨。

「だね。にしてもデートの誘いにしては怪訝な文字だよね。」

蒼太の言う通り、フォントが心霊番組とかで使われるやつだ。

「一応調べてはみたが、指紋もなにも見つからなかった。」

チーフが部屋に入ってきて言う。

「菜月なんかしたかな…？」

「私だって心当たりありませんよ。」

菜月ちゃんとさくらさんが独りごちる。

「銘は心当たりないのか？」

「さぁね、あー、でも恨み妬みならいっぱいあると思うよ。

前職がアレだったし、まだ根に持ってる人いるかもねー。」

と涼しい顔で応える。

「ともかくだ、3人共警戒を怠るな。俺はさくらと。

真墨は菜月、蒼太は銘と行動してくれ。」

映士が俺様は？という顔をする。

「映士は何かあった時の為に待機だ。」

「「了解。」」

・・・にしても、奪いに行くって映画みたいな話だな。

私自身はいいけど、菜月ちゃんとか大丈夫かな。

「チーフ、それまでフリーなんですか？」

「まぁ、することはないな。」

『そうだね。』

ボイスが言うなら安心かな。

「じゃ、蒼太ー出掛けよ。」

「狙われてるかもしれないのに？」

「相手はわざわざ『今宵』って言ってるんだ、真っ昼間から襲ってくるとは思えないね。」

「まぁそうだけどさ。」

「襲ってきても、蒼太がいるし大丈夫。」

グッと親指をあげる。

「わかった、行こうか。」

と2人で街に出た。

もちろん私服で。