黒の時代編【遊戯】 ページ28
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「おさむ、今日は任務休みだよね?
公園にいこ!」
Aは私と会ってからかなり元気になった。
と云っても夜一緒に遊んでるだけだが。
それにしても公園……
まあまだ11歳だしそんなものなのだろう。
「あぁ、勿論。支度をしておいてくれ。」
そう云えば
「はーい!」
と元気な返事が返ってくる。
***
公園にて。
Aはずっとブランコで遊んでいる。
私は隣のブランコ座りそれを眺めている。
「いつまでブランコで遊んでいるんだい?」
「あと5分!」
ー5分後ー
「A5分経ったよ……」
「まだー!!あと10分!」
ー10分後ー
「Aまだかい…?」
「まだまだー!」
まだまだ、と云っている。
どんどん振れ幅は大きくなっていき止まる気配はない。
「A、もう帰ろう?夕方になってしまう。
A……?A!」
Aの反応がない。
そう思うとAは鎖を持つ手が離れぽーんと放り出された。
どうやらあのまま寝てしまったらしい。
私は急いで立ち上がりAが上から落ちてくるところへ行き……
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姫抱きでキャッチした。
どうやら飛んでいる間に目を覚ましたらしい。
目には大量の涙。
「うぅぇっ……うぅぅぅ…ごめ、んなさいぃ…っ」
「怪我はないかい?」
「……な、い…」
「……よかった…………」
暫くして泣いているAを落ち着かせた。
「おさむが最近任務で疲れてたから元気づけようと思ったけど……
全然楽しそうじゃなくて…」
「そう云うことか。安心してくれ給え、
私はAが楽しそうな顔をしているだけ幸せだ。
何せ君の笑顔は周りの幸せになる。」
そう云えば少しぽかんとしていたがニッコリと笑って
「………!ありがとう………、」
そう云ってくれた。
まるでそれは女神のような笑顔で。
少しロリコンのように聞こえるが…
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私が彼女に恋をしたのもこれがきっかけかもしれない。
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カマポコ☆ - エッッッ好きです?!いや続き見た過ぎて陸に打ち上げられた魚になりました()え、え? とりま更新頑張ってください!!!応援してます!! (2022年1月5日 2時) (レス) @page34 id: 186ecad035 (このIDを非表示/違反報告)
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