バカにしないでくれます？2 (ページ21)

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わるいかおページ21

《やあ素敵帽子君》

この声は、武装探偵社の脳と言えるくらい頭脳を持ってる名探偵。江戸川乱歩じゃないか。

《組合のご機嫌二人組に情報を渡したのは君かい？》

中也｢あ？……そうだが｣

『……お前帽子褒められたからって調子乗んなよ』

中也｢るせぇ黙ってろ｣

《＿＿＿あまりに餌が魅力的立ったから。

何で組合を釣った？》

『あはっ』

私も中也もニヤリと笑い口を揃えて言う

『｢お宅らの事務員｣』

《事務員を『餌』にしただと？！》

焦ったような声、とても愉快だ。

『まぁ言いたいことは言えただろうし私は帰るね〜ん』

賢治｢Aさん……｣

『賢治くん、また学校で会いましょ』

何か言いたげな賢治くんには申し訳ないけど、お別れを。

『生き残る事が出来たら、だけどね』

最後にウインクをして立ち去る。中也の袖につけた盗聴器に耳をやる。

《＿＿＿自分達は汗ひとつかかずに二つの組織を穴に落とした……って訳かい》

『ふふふ、穴とわかってても落ちずには居られないよね〜』

《｢穴だと分かっていても、探偵社は落ちずにはいられねえ……首領の言葉だ｣》

ほんとに、私と森さんは考えることが似てるね。森さんの血でも流れてるんじゃない〜？

探偵社の動き、おおよそ分かっちゃったな。

帰ろ帰ろおうちに帰ろ。学校無断欠席しちゃったなぁ。

まぁ明日は行きますよ、多分。今日は書類を終わらせよう。優秀な私なら終わるはず。