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ヨコハマギャングスタアパラダヰス−3 ページ8

『・・・国木田氏も、なんだかんだ言いながら優しいよね。芥川の情報上げるくらいだしさぁ・・・』




「何だいきなり・・・」




『いや、ふと思っただけ』





国木田がもう一度事務仕事に戻ったのを確認したAは、太宰とアイサインを交わした。太宰が立ち上がって砂色のコートを羽織るのを見たAは、スマホを方手に持って武装探偵社の扉を開けた。





「A、太宰・・・!?何処に行きおった!?」









『多分芥川氏だよね・・・』




「多分ねー。依頼人の女性が電話で芥川って言ってたし」




『あの女性、まだ気付いてないのかな・・・盗聴器が仕込まれてたら普通電話の電波は繋がりにくいのに』





Aと太宰は、人通りの多い表通りからポートマフィアの血に染まった縄張りへと姿を変える路地裏に姿を消した。









『(芥川氏・・・多分中島氏の生け捕りに来たんだろーな・・・まあ、七十億あれば裏を支配しても十分有り余る額だし)』




「・・・ここ、であってる?」




『・・・うん、盗聴器と一緒に組み込んだ発信機はここで止まってる』





倉庫前に着いた太宰とAは、虎を真っ二つに貫いた芥川を見ていた。しかしその虎は谷崎の異能力によって作られた幻像、すなわち幻であった。




Aがそれに感心していると、太宰が扉を開けて戦いの仲裁に入った。





「はぁーいそこまで」




「なっ、貴方は探偵社の」




『・・・七十億もの懸賞金が掛かれば、ポートマフィアは必然的に中島氏を狙う』




「美人な女性の動向は気になる主義でね」





二人の言葉にはっとしたポートマフィア構成員、樋口はポケットを探り、小型の盗聴器を見つける。二人の方に顔を上げた樋口に見えるように、Aは赤い点が映っているスマホの画面を見せつけた。





樋口はそれに驚き、芥川は呆れていた。





「んにしても七十億?景気が良いね〜」




『そんな馬鹿げた大金を出した出資元まではまだ辿れて無いけどね・・・』




「分かったでしょう、人虎には今それだけの懸賞金がかけられている。素直に渡してくださらないのなら」




「戦争かい?・・・やってごらんよ、やれるものなら」




「っく・・・零細探偵社如きが我らはこの町の暗部そのもの!我らに逆らって生きていたものはいないのだぞ!」




「知ってるさ」



「貴方は外の世界の誰よりも知っている。
元ポートマフィアの、太宰さん」

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響輝@ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…!?!?更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です!頑張ってください! (2022年1月14日 21時) (レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。(白目) (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kaoru | 作成日時:2021年9月22日 23時

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