ヨコハマギャングスタアパラダヰス−4 ページ9
『･･････うん、谷崎氏も中島氏も命に別状は無い。与謝野氏に見てもらえば一発だろうね』
｢お、お前は･･･一体？｣
『･･･探偵社員だよ、しがない』
床にぐったりと倒れている谷崎と中島を、前髪で隠れていた目でじっと見つめていたA。その目の奥は、あの日の月のような孝行とした輝きを点していた。
｢ゴホッ･･･樋口、退くぞ｣
｢･･･分かりました｣
芥川と樋口は中島の生け捕りを諦め、倉庫を背にして歩を進めた。Aは異能力を発動し、負傷した谷崎とナオミの治療にあたっていた。
｢そういえば聞いたことなかったけど、Aちゃんの異能力って何？｣
『･･･魂を操る異能力･･･とでも言いますか。
生物に限らず、実体を持つものは実体である外核と存在を維持するために必要なエネルギーである内核が存在する』
『内核は別名、命や魂と呼ばれる。
僕はその魂を操ることで、対象を自在に操ったり細胞活性を促して治癒能力を高めることが可能･･････理解できました？僕説明下手だけど』
｢はぁ〜･･･こりゃ凄い異能力者だ｣
すると、倉庫の外から｢太宰ぃぃ！！｣と耳をつんざくような大声が聞こえた。声からして国木田である。Aの治療中に太宰が三人を運ぶために呼んでいた。
『国木田氏。近所迷惑になるから辞めれ』
｢あ、あぁ･･･用は何だ太宰。こいつらを運べば良いのか？｣
｢ピンポーン！流石国木ぃ田君！｣
｢貴様馬鹿にしているのかぁ！！｣
国木田と太宰が取っ組み合いを始めかけた為、国木田に谷崎、太宰に中島を押し付けてAがナオミを運ぶことになった。異能力で治癒されているとは言え、与謝野のような治癒特化では無い為、完璧には治せない。
帰ったら懸賞金の出元でも探すか、その前に報告書行きだなこりゃ･･･と呟きながら、前の国木田と太宰を見るA。
二人は言い争っているが、長時間の異能力使用で疲れていたAの耳には入らなかった。
『(あ、これ眠･･･やば･･････待て待て！！ここで寝たら今日のログボ貰えなくなる可能性大)』
ログインボーナスを受け取り忘れることを危惧し、何とか眠気を振り払ったA。
武装探偵社のビルが見えると、少し安堵したものの、これから与謝野に治癒される谷崎を少し気の毒に思ったのはここにいる全員であろう。
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響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
