地下の再開−3 ページ26
双黒の戦いを一言で表すと。
"圧倒的"だった。
太宰の体術も決して衰えている訳ではない。武装探偵社で比較すれば十分上位に組み込める強さだ。
だが、相手が相手だった。
ポートマフィア随一の体術使い、中原中也。対太宰の為に異能力を使っていない状態で、太宰を完璧に押している。太宰の強さをそれなりに知っているAは、目を見開くほか無かった。
太宰が中原の鳩尾を鋭くなった突くが、中原には最早ノーダメージ。蹴り一つで中原より身長のある太宰と壁に叩き付けた。しかし太宰も、腕でそれを防御した。
『(あんな攻撃防御したら腕がもげるよ･･･)』
元相棒が故に相手の攻撃を知っている。
それを分かって防いだとしても、単純な膂力の差は変わらない。変えられるのは、精々ダメージ程度。
｢
『･･････やっば、膂力の差がありすぎ』
｢ぐはぁっ！｣
思いっきり振りかぶり、太宰の胸部をパンチする中原。首を掴み、そのまま体ごと壁に押し付ける。
｢攻撃が読める程度で俺に勝てると思ったか？｣
『(ありゃ読めたとしても、それを捩じ伏せる圧倒的なパワーで押してるってことか･･･脳筋理論じゃん)』
冷や汗をつぅと流し、二人の会話を見続けるA。中原がナイフを取り出したときは、一瞬突っ込むか躊躇したが、中原との差は確実と見て止まるしかなかった。
｢最後に教えろ。態と捕まったのは何故だ？此処で何を待っていた？｣
｢･･････一番は、敦君だ｣
｢敦ぃ？｣
｢君達がご執心の人虎さ。彼のために七十億もの大金を掛けた御人が誰か知りたくてね｣
｢身を危険に晒してまでか？泣かせる話だ｣
｢いいことを教えよう･･･明日"五大幹部会"がある｣
｢はぁ！？あれば数年に一度、組織の趨勢を決定するときのみ開かれる極めて強制力の強い会議だ、あんならとっくに通達が｣
｢理由は簡単、私が上層部にある手紙を送ったからだ｣
｢で、予告するんだけど･･････
君は私を殺さない。それどころか情報のありかを伝えてこの部屋を去る。
･･･内股歩きのお嬢様口調でね｣
『(いやもう後半見たいだけだろ)』
｢手紙の内容はこうだ｣
"太宰が死ねば組織の秘密が全部バレる"
『･･･何つー手を･･･』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
