僕が想うのは【裕×亜】

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『ほらー』



亜嵐さんの助け舟に乗って、玲於と隼の方を見ると、玲於が、ん？と首を傾げた。



玲「なんか、リーダー近くない？Aに笑」



亜「仲良しなの。ね？」



亜嵐さんがそう言って私の顔を覗き込んできたから、綺麗な顔が近くに来て、ちょっとびっくりした。



でも、玲於に怪しまれないように、うんっ、とだけ答えた。



へえ、なんか意外。という言葉をかけられたけど、私だって好きで、“仲良く”してるわけじゃないしという言葉を飲み込んで、そんなことないよ、と玲於に言うと、ふーん、と興味なさげな返事が返ってきた。



私は、別に亜嵐さんと仲がいいんじゃない。



協力してもらっているだけだ。



裕「とりあえず、始めようや！



明日、玲於も朝早いんやろ？」



玲「そうだ、早く始めよ、Aがさあ」



『私のせいにしないでよ』



そう言いながら、私は、じゃあ、始めましょうか、と仕切り出す。








＿＿＿









玲「やっぱAにアドバイスもらいに来て正解だったじゃん」



『その言葉1時間前の玲於に聞かせてやりたいなあ』




そう言うと、は？と睨みつけてくる玲於にとっさに近くにいた人の後ろに隠れた。




亜「こらー、玲於、Aちゃん怖がらせるとリーダー怒るぞ笑」



『亜嵐さん……笑』




どうやら隣にいたのは亜嵐さんだったらしい。




裕ちゃんなら、よかったのにな、なんてそんなこと思いながらぎこちなく笑った。

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