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『……話って?』
カフェで目の前に座る坂田。Aはこの席から姿が確認できる別の位置にひとりで座っており、ボーッとしながらココアをスプーンで掻き回していた。
それを横目で見てからもう一度坂田に視線を戻して話を切り出されるのを待つ。
『神威と、手ェ切ったの?』
『切ったっつーか……切られやした』
自嘲気味に笑った俺に坂田は眉を寄せて「なんで」と小首を傾げる。その問いに対して答えようか悩むも、こいつになら言ってもいいと思ってしまった。
『喧嘩が出来なくなっちまったんでさァ』
右の手の平を握って拳を作るが、そこにはどこか力が入らない。しかし先ほどは力が込められたため、まだ俺は喧嘩がしたいのだろうか。
しかしその考えは呆気なく目の前の坂田に打ち壊されてしまう。
『そりゃお前、あいつの為だろ』
自分は退学になりたくないと思っていたのに、俺はあの時なにも考えずに拳を握っていた。坂田はそれを、「護りたいから」だと教える。
……なにも疑問に思わずに納得できた。その通りだ。俺はAを護るのに必死で、己のことは何ひとつ考えなかったのである。
『……先生』
『Aは、バカなんですよ』
たかが幼馴染みのために身体を張るし、どんなに酷いことをしても離れようとしない。しつこい上に諦めの悪い女だ。
でも俺は、そんな彼女が好きだった。
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ハル(プロフ) - ゆうかさん» 過去作も読んでくださったんですか!! うわあ、とっても嬉しいです^^ これからもバンバン作品を作っていきたいと思っておりますので、また新作が出ましたらたくさん読んでいただけるととってもありがたいです! コメントと応援、どうもありがとうございました!! (2017年10月7日 13時) (レス) id: d8241361cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - すっごく素敵なお話ばかりで1日で昔のものもほとんど読んでしまいました(;^ω^)これからも頑張ってください!応援してます! (2017年10月7日 11時) (レス) id: da24fb15e8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます! 最後は無事にハッピーエンドです!! ちょっと拗れた青春でしたが、紫蘭さんが楽しんでいただけたのなら良かったです。新作、完成させてからの投稿となっておりますので、お時間空いたときにでも読んでくださいませ! いつも閲覧どうもです!! (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» ありがとうございます! 個人的にエロスが書きたいわけではないのですが、作品にそれっぽい表現が登場人物を表すために必要な時は薄っすら入れるようにしてます笑 高杉パパってわけじゃないけど、みてくださいな^^ コメントどうもありがとう。 (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!皆幸せになる青春を謳歌しているなんて羨ましいです…笑 二人の思いが通じて良かったです! 新作頑張って下さい! (2017年9月30日 10時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年9月11日 18時