小さな約束8 ページ48
だが、その瞬間また爆発音が響き、ガラガラと建物が崩れる音がした。
「くそっ！A！大丈夫か！？」
新一がAを見ると、彼女は気絶してしまっていた。
新一は力を入れ彼女を引っ張り上げる。
直ぐ様Aを抱き上げ走り出した。
屋敷内は瓦礫などが散乱して走りづらかったが、新一の頭の中はAが手にしたままの指輪のことばかりだった…
なんでこんな指輪をずっと…なんで…くそっ！
「絶対に死なせねぇからな！！」
新一はキッとした顔で走り続けた……
「新ちゃん！！」
「母さん！！」
無事脱出出来た新一は、外で待っていた有希子と合流する。
「Aちゃん…！」
「大丈夫、気絶してるだけだ！それでも早く病院へ連れて行ってやってくれ！」
「えぇ、分かったわ！」
有希子は直ぐ救急隊員を呼び、Aは病院へ運ばれた…
救急車が去るのを見て、ほっと一息した時、ふと足元を見るとAが掴んでいた指輪が落ちていた…
それを拾ってジッと見つめていると、有希子が隣にやってきてその指輪を見た…
「あら、それAちゃんの指輪…」
「知ってるのか！？」
「えぇ…ネックレス付ける時もしてて…外さないのか聞いたら…」
ーー『宝物で約束なんですよ…まぁ昔の事だし忘れてると思いますけど…それでも大切なんです…』ーー
「…って…肌身離さず持ってるみたいよ？」
それを聞き新一はその指輪を優しく握りしめた…
「新一、大丈夫だったか？」
「父さん…頼む！Aが行った病院へ連れて行ってくれ！」
真剣な表情に優作は「ほぉ？」と一言呟いた。
「取り敢えず警察の車で向かって貰うよう頼んでこよう。」
優作の計らいで警察の車で病院へ行く。
受付でAの病室を聞き、3人は直ぐに向かった。
病室へ入ると、そこには点滴に繋がれ、静かに眠っているAがいた……
ちょうど医者がいたので優作と医者が話をする。
新一はAの側に寄り、優しく手を握った。
「怪我は特に無いそうだ…目が覚めて一様検査して異常が無ければ帰っていいらしいぞ？」
優作がそう告げるが、新一はAを見たまま黙っていた…
優作はその姿を見て有希子を連れて病室を出る…
二人きりになった新一は静かに語り出した…
「こんな古い指輪…捨てることもできた癖に今まで持ってたなんて…ガキの頃の約束をずっと覚えてるなんて…バーローっ！」
新一は持っていた指輪を左手の薬指にはめようとしたが、当然小さくて入らなかった。
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detectiveconan1(プロフ) - バレンタイン、ウイスキートリオ、最高っす！！！ (2020年4月4日 21時) (
レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 藍那さん» コメントありがとうございます！！風見さんですね！降谷さんがバレたら…出てくるかも…ですっ (2019年6月7日 23時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
藍那 - もっとかざみん(かざみしゃん)を出して上げてください！！ (2019年6月7日 21時) (レス) id: fa7f1f719a (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - ニッチさん» コメントありがとうございます！最早子守唄ですねwwwwww分かります！私も全部聞いたことありませんw多分聞けたとしても、脳が内容を理解するのを拒否しますね… (2019年3月2日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
ニッチ(プロフ) - 初めまして！めちゃくちゃおもしろかったです！実は私も古谷徹さんの日本国憲法聴きながら寝てるんです笑笑あの方の声は落ち着くので最後まで聞けた試し無いですが笑 (2019年3月2日 22時) (レス) id: 82d03a44e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年2月19日 19時
