「好奇心」は自分の首を絞める〜Part7〜

小さな約束9 ページ49

仕方なく新一はその指輪を左手に握らせた。


Aのことを好きかどうかは今は分からない…
けど、彼女を守りたいと思う気持ちは強かった…
その気持ちが何なのか…新一がその想いに気付くのはもう少し後のこと…



「んもう！いきなり連れ出して何よ！」

「新一とAちゃんを二人きりにしてあげようと思ってね？…新一は自覚してないかもしれないが、Aちゃんのことが好きなんだろうね…恐らく彼女も…」

「あらぁ、Aちゃんは昔新ちゃんが「お嫁さんにする！」っていう約束を今も大切にしてるのよ〜？」


あの指輪に気付いた有希子は「ウフフ♪」と笑った。


「では、俺達はゆっくり見守ろうじゃないか…」

「えぇそうね…」


優作と有希子は見つめ合って微笑んだ…





翌日無事退院したA。
家に帰宅して早々謝罪をした。


『優作さん、有希子さん、新一、ご迷惑お掛けしました！』

「そんな！謝らないでちょうだい！むしろこっちが巻き込んで申し訳ないわ？」

「そうだよ、頭を上げてくれ…」

『うぅ…でも、こんな事で気絶してちゃ立派な警察官にはなれないですよ…』

「……え？えぇぇぇ！？」


Aの言葉に新一は驚いた。


『あれ？言ってなかった？4月から私警察学校に通うのよ？』

「えぇぇぇ！！？」

「Aちゃんトップで合格したのよねー！」

「ハッハッ！将来凄腕の警察官になりそうだな！」

『私なんてまだまだ…これからもっと勉強しますよ！』


意気込むAに対し新一はまだぽかんとした顔のままだった……



この後、Aは警察学校に通い、現場に出る頃新一がコナン君になる…
突然姿を消した新一に恋しく思うAと
コナンの姿で彼女を影から守る新一…

そして公安警察内で降谷とも出会い、Aが彼から協力者になれと言われたり…
赤井が沖矢になり、手違いで工藤邸でAと同居することになってしまい、コナンがハラハラしたり…
沖矢さんがどんどんとAと距離を縮めようとしてるのを見てコナンが必死に邪魔したり…

そんな波乱万丈なストーリーを得てAと新一は何時しか結ばれるようになるのです…
でも、それはまた別のお話……



✄----------ｷﾘﾄﾘ線----------✄

大変遅くなりました…リクエスト作品で
「新一との絡み(恋愛的な)」ということでしたので書かせていただきました！

あ、最後フラグっぽいの立てましたが続かないですからね！？

マユ様！リクエストありがとうございました！

作者 九実

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