今すぐ帰還したい！ ページ4
「しかしなんなんですか！あいつら！」
「奴らの仲間でしょうね…シュウが生きていると分かったから、私達を拘束して、シュウを誘い出すエサにする気なのかも…」
「って事は…やっぱり俺が楠田の拳銃ジサツの事を漏らしたせいで…赤井さんの計画を台無しに…」
「悔やんでる暇はないわよ！！
今は奴らを振り切る事に集中して！！」
「2年前のあの時と同じだ…またやっちまった…！！すみません！！赤井さん！！」
キャメル大反省会が行われる中、後ろでは未だに抱き寄せられたままのAは藻掻く事を諦め溜息を吐いた。
すると今度は車体がガクガクと大きく揺れ出す。
「不味い…ハンドルが右に右に取られてしまう…！」
「どういうこと！？」
「多分、さっき岩に乗り上げた時にタイヤとホイールにダメージを食らってリムが曲がり、タイヤのエアーが漏れ始めているんです！」
「ええ！！」
キャメルめっちゃ細かく説明してくれるじゃん…簡単に「さっき岩乗り上げたせいでタイヤから空気漏れが…！！」でもいいような気がする…
って、こんな一人突っ込みしてる場合じゃないか…
「このままじゃあ…追いつかれる！！」
「キャメルなんとかして！このままだと追いつかれるわよ！！」
「なんとかしてと言われても…くっ！赤井さんならなんとかするでしょうけど！！」
「シュウ…一体とこで何をしているの…？
どうして教えてくれなかったの…！
答えてよ…シュウ！！！！」
「くそっ…タイヤのエアーが…ここまでか…！」
「もうダメ…っ！！」
タイヤのエアーが無くなりだし、車がガタガタと揺れる。スピードもあまり出なくなり、後ろの車がジョディ達の車を囲みだした。
その様子にジョディとキャメルがもうダメだと顔を歪ませる…
「屋根を開けろ」
「…え？」
「開けるんだ…キャメル…」
「あ、はい！」
静かな声に驚くジョディとキャメルだが、もう一度静かな声にキャメルは慌てて屋根を開けるボタンを押す。
その直前、Aを抱きしめていた腕が解かれた。
「ここにいるんだ」
離れ際耳元で優しく囁かれる。その声に少し安心してしまう…
彼はそのまま後部座席に深く座った。
車の屋根が開き明るくなると、彼は目を開いた。
「シュウ！！！」
「あ、赤井しゃぁぁん！！！」
おぉ…生赤井しゃんだ…キャメル嬉しそうだなぁ
その場面を思い出し、Aは小さく笑った。
追っていた車は赤井の姿を見て焦ったように下がる
「…5秒だ」
「え？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩蘭(プロフ) - こんにちは!この作品が大好きで、パート1からずっと応援し続けてるものです！更新されるたびに大喜びしてます!こんなに面白くてストーリーが素敵で、主人公が魅力的なお話は滅多にありません!作者様の文章力と文才が素晴らしいからですね！(^^)これで5周目です! (5月4日 21時) (
レス) id: 5baf0289a4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか？ (2023年5月3日 17時) (レス) @page8 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - こんにちは。前に読んでいてもう一度読みました。やっぱり面白いです!続きは書かれないのですか？読みたいです! (2022年9月8日 7時) (レス) @page8 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 途中でしたが、すごく面白くて楽しかったです。読んでよかったと思います!! (2022年7月7日 18時) (レス) @page8 id: be90ba1fcd (このIDを非表示/違反報告)
チエ(プロフ) - えっ？これで完結？まだ黒の組織壊滅などもしてないのに？忙しいくて出来ていないかも知れませんが是非更新して下さいお願いします。この作品好きなので更新頑張って下さい (2022年6月25日 19時) (レス) @page8 id: d855d99d2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九実
| 作成日時：2021年4月18日 2時
