ココアが冷めないうちに ページ34
○YANGYANG
さて、僕はぐっすりと寝たはずで、そろそろ起きようと部屋を出たはずで、ここは僕たちの宿舎だったはずだ。
「おはようヤンヤン」
『…お、おはよう？』
「おいで、オッパが朝ごはん作ってくれたって」
ヌナに手招きされたまま隣に座って、寝癖のついた髪を撫でられて、その腕を握る。相変わらず冷たいけど、ふんわりと笑うヌナになんだか心臓がうるさくなる。
『Aヌナ、どうしているの？』
「昨日オッパと作業してたんだけど、遅くなったから泊まらせてもらったの」
『どこで寝たの？』
「そこのソファーでルイたちと」
『体痛くなかった？大丈夫？』
「大丈夫だよ、ありがとう」
後で一緒に会社行こうねと言われて、朝ごはんが目の前に置かれる。Aヌナの好きなお粥とスープで、クンヒョンが前に座った。
「一旦ルイ下ろしたら？」
「気持ち良さそうだから大丈夫ですよ」
『テンヒョンと同じくらい懐かれてるね』
「そうかな？オッパに勝っちゃうかもね」
「テンもルイたちに早く会いたいって言ってたよ」
「あら、わたしより恋しがられてるね？」
『…じゃあヒョンに自慢しちゃお』
ヌナとルイが映るようにカメラを向けて、にっこりと笑った瞬間にシャッターを押した。テンヒョンに送ってから朝ご飯を食べるけど、ヌナがふわりと欠伸をする。そんな時まで綺麗なんだなあと思っていたら、ぱちりとヌナと目が合った。
「何かついてた？」
『ううん、ヌナ綺麗だなって』
「欠伸しただけなんだけど…？」
『ヌナは欠伸まで綺麗なんだね』
ぱちぱちとヌナが瞬きをして、クンヒョンがけらけらと笑っている。ヌナの手が頬に伸びて、ちょっぴり冷たい指がゆっくりと撫でた。
「ヤンヤンは本当に可愛くて良い子だね」
『そう？』
「うん、可愛くて愛らしいわたしの弟」
『僕ね、ヌナの弟で良かった』
「ほんとう？」
『だってそうじゃなかったら、こんなに近くにいれないでしょ？』
手がぴたりと止まって、少しだけじっと見つめられたあと、そうだねとヌナが返事をした。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
