126.倒れる訳にはいかない。 信side ページ28
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何でこんな事になってるかは、全くわからねェ。
わからねェけど……今、自分の目の前で起こっていることは現実。
襲いかかってきた刺客の朱凶を斬り伏せ、スッと剣先を見知った顔に向けた。
俺に刃を向けられても相変わらずの無表情。薄々勘づいてはいたが、こいつには感情がないように見える。
冷静な判断。
抑揚のない物言い。
その割には窮地に陥った俺達を戦場で助けたり。
今だって金の為でもなく、呂氏の下で働きたいわけでもなく、ただ王である政の命を奪いに来たと言う。
羌瘣…お前は何がしたいんだ…。
「今すぐ失せろ。一緒に戦場に行った誼で見逃してやる」
「……わかった。今すぐ立ち去る」
「王の首を持ってな」その言葉が戦闘の合図。
羌瘣目掛けて降り下ろした俺の剣は空を切った。
速すぎて何が起きたのか理解するのに数秒。
奴が背に差していた剣を引き抜き、俺の一太刀をかわした……？
いや、かわすどころか羌瘣は俺に攻撃を仕掛けた。
腹部分に斬られた後がある。
「次は胴の上と下。斬り離すぞ」
「…ってみろコラァ！！」
大概の相手なら、俺の剣に倒れるはず。これは、驕りなんかではなく。今まで何度も強敵相手に勝ってきた、俺の実力。
その自尊心を羌瘣は簡単にへし折っていく。
なぜ、剣がかわされる。
なぜ、一太刀も浴びせられない。
なぜ、なぜ、と心に迷いが生じれば、剣筋も乱れて……。
気づけばそこかしらに斬られた傷があった。
「信―――っ！！」
俺を呼ぶAの声。ここで俺が倒れたら、政の命だけでなく。Aや、テン、宮女も。政に関わる全ての奴らが殺される。
それだけは絶対に嫌だ！！
"Aを守る？貴方のような力なき童では、自分の身を守ることで必死。守るなど、大それた言葉を口にするのは止めなさい"
俺がそう王騎将軍に言えば、相手にもされなかった。天下の大将軍に認められるのは、容易い事ではない。
実力は天と地ほどの差。
だからって、はいそうですかと素直に従うわけにはいかねェ。
差があるなら、その差を。
力をつけていつか認めさせてやる。
ぐらりと前へと傾く体を何とか持ちこたえ。
「どうしたよ。俺の胴はまだひっついてんぞ」
俺の言葉に羌瘣が、一瞬驚いたような表情をした。
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bluemoon(プロフ) - うーちゃんさん» 今晩は。只今編集作業をしている最中で、終わり次第パスワードを外させて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますがお待ち頂けますようお願い致します。メッセージありがとうございますね。 (2022年6月15日 20時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
うーちゃん(プロフ) - こんにちは☺︎ 4から見たいのですがパスワードがかかっており見れません(>_<) 教えていただけませんか？すごく面白くて一気読みしてしまいました！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: ff65ffef2e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - おはようございます。体調だいぶ良くなりました。お気遣いありがとうございます。書きたい衝動になっているので、自分のペースで更新していきたいと思います。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月17日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
Mimina(プロフ) - こんばんわ！体調大丈夫ですか？心配です。元気なったらまた素敵なお話楽しみにしています！ゆっくり休んでくださいね！ (2019年8月17日 0時) (レス) id: 4c3be01646 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Miminaさん» 返信遅くなってごめんなさい。ちょっと体調を崩してしまって、申し訳ありません。何回も読んでいただいてありがとうございます！更新頑張らないとですね。ありがとうございました。 (2019年7月31日 5時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年6月9日 7時
