4日目-8- ページ35
「最後に会ったのが、もう2年半ぐらい前の事になるんだね……」
懐かしい思い出に浸っていると、一郎くんはそんな私を真っ直ぐ見つめていた。
真剣な顔つきに、私はなぜか少しドキリとした。
「…こうやってまた、Aさんに会えて嬉しいです。
………まだ、立派な男にはなれてねぇけど、いつか、その日が来たら、俺………
……………は?」
一郎くんは喋っていた途中なのに、急に顔を引き攣らせて固まってしまった。
その視線は、私の背後に集中している。
「……?」
不思議に思いながら振り向こうとしたその瞬間、誰かが私の体を後ろへ引き寄せた。
背中からその人にもたれる形になり、慌てて見上げる。
そこにいたのは、
「_____よぉ、クソカスの一郎くん。
元気そうだなァ?」
地の底から這い上がって来るような低い声を発する、それはそれは不機嫌な顔の左馬刻さんだった。
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矢野いと(プロフ) - 百面相さん» こちらこそコメントして頂きありがとうございます。とても力になります!完結まであと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします! (2019年5月20日 17時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - ストーリー物で唯一楽しみにしている作品です!ニヤニヤしながら見させて頂いています…。素晴らしい作品を有難うございます! (2019年5月18日 22時) (レス) id: 5fbb166415 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー!さん» そう言ってもらえると嬉しいです。頑張ります! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - おぁぁぁあ!!!!!凄い好み!この小説!!!更新頑張ってぇぇ!! (2019年4月24日 19時) (レス) id: 73667381e3 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!励みになります(^-^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:矢野いと | 作成日時:2019年4月9日 12時