発見 ページ14
おどけるFriskが無性に苛ついたので
治療後に傷を保護する為の包帯を
キツく巻いた。…反応無しなのがまた苛つくな。
Snowdinまで送ってくれるらしく、
無性に苛つく気持ちを押さえて歩き出す。
何でこんなに苛ついてるんだ…
Snowdin Shopkeeperの
店の側まで近づいたその時だった。
「…ちょｯ！？Sion！？」
腕を引き、店の後ろに隠れる。
どうして隠れたか？
……過保護な骨が見えたからだ。
「何でSansから隠れるの？」
Friskに隠せはしないだろう。
彼につく嘘は、すぐに見破られるから。
「……黙って出てきてるの。
本当は、出てきちゃ駄目だったんだけど。」
突然の告白にFriskは顔を青くする。
「それ、Sans絶対怒るヤツ…」
「…だよね。」
「分かってるなら尚更怒ると─」
「───Heya,kids?」
背後から聞こえた低音ボイス。
ぎごちない動きで振り向けば、
眼窩を真っ黒に染めたSansが立っていた。
「S,Sans…」
「─Frisk,Sionを
ここまで送ってきてくれたんだよな？」
「え、や、その…」
呼び掛けに応じないところからみても
余程怒っているらしい。
物言いはいつものSansのものだったが、
有無を言わさない威圧感があり、
Friskも反論出来ずにいるようだった。
「Toriには連絡を入れといたから早く帰りな。
Sionを送ってくれて本当に助かったぜ。
また別の日に遊んでやってくれ。」
私の父親か、という視線を投げるが
Sansはただ笑っているだけで、
言葉を荒げたりする事はなかった。
「……じゃ、じゃあ、またね？Sion。」
殆ど追いやってしまうような形で
Friskを帰らせたSans。
さてと、と言って此方を振り返るや否、
彼はその真っ黒な眼窩を向けて──
「俺達も帰るとしようぜ、脱走者さんよ…？」
ニタリ…と薄気味悪く笑ったのだった。
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クロセ(プロフ) - はじめまして！続きを楽しみにしてます！ (2020年6月2日 23時) (
レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です！(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ！大丈夫ですよ！仕事が忙しくこちらも返信できずすいません！時間があるたびに見に来ます！！((ｵｲ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零ノ花 | 作成日時：2019年7月15日 14時
