＊ ページ40
「A……おい、A。起きるんだゾ！」
目を開ける。グリムの声を聞きながら、起き上がる。
「今、夢に出てきた女の人は…………」
あれは……女王が変身する、夢……？
夢の内容を思い返そうとした時、グリムがぐいぐいと服の裾を引っ張った。
「やっと起きたか。黙ってオレ様と一緒に来るんだゾ。みんな寝てるからな。足音を立てるんじゃねーんだゾ！」
「は？こんな時間にどこに……」
私が訊く前に、グリムが引っ張るせいで訊けない。
そうこうしているうちに、たどり着いたのは談話室、の近くのキッチン。
そして、そこにいたのは――
「あ、来た。こっちこっち」
エースとデュースだった。
本当ならこんな時間に呼び出したのだから、きっと何かあったに違いないと思う。
だけど、私の中にあったのは不穏だった。
「なんか嫌な予感がするけど……なんの用なの？」
私がそう尋ねると、エースがお腹を擦りながら応える。
「やっぱ夕食あれだけじゃ食った気しなくってさあ。冷蔵庫にトレイ先輩のお土産のタルトがあること思い出して」
「まさか……」
「オレ、食べ物を粗末にするのは良くないと思うんだよね〜。トレイ先輩、今日中には食べろって言ってたし」
やっぱりつまみ食い！
というか、あなたはそれが原因で首はねられたことがあるでしょ！
いい加減懲りなさい！！
「僕は食べにきたわけじゃないぞ。み、水！水を飲みにきただけだ」
「そうやって必死に誤魔化すのも怪しいけど……まぁいいわ。まだ喉の調子が悪し、何か飲みたいと思ってたから」
「夜にこっそり盗み食いするおやつは昼間の100倍美味いんだゾ。ぐひひ！」
……やっぱりあなただったのね、グリム。
いつも作り置きしてるお菓子の量が妙に減りが早い原因は。
「冷蔵庫オープン！！」
グリムが冷蔵庫を開くと、そこには私が買って入れておいた調味料や食材の他にチョコレートケーキとアップルパイが入っている。
後、取り上げられた炭酸ジュースやお菓子も。
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
