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「まぁいいわ。今からアタシのお手製スキンケアグッズを配るわ。それで朝晩の洗顔のあとは必ずケアして」
そう言って、シェーンハイト先輩が取り出したのは濃紺の瓶に入った化粧品の数々。
表には林檎の絵がプリントされているけど、裏にあるはずの成分表示がないから、この瓶も手作りってこと？
「おお、ヴィルは化粧品を自分で作ってんのか？すげーな！」
「さすがはポムフィオーレ寮長。薬草学の知識が豊富なだけありますね」
「私とエペルくんはこのヴィルお手製スキンケアを使い始めてから肌荒れ知らずさ」
「へぇ、そうなんですか」
「はい。これ以外にも日焼け止めとか、ルースパウダーとか、リップクリームとかハンドクリームとか……いっぱい押し付……いただきました」
今、押し付けられたっていいかけた？
でも、そんなに効果がいいなら……ちょっと欲しいわね。
「ところで……瓶がいくつもあるけどどうやって使うんだ？」
「そこから？仕方ないわね……まず洗顔料を教えましょう。カリムをモデルに実践するからアンタたちもよく見て覚えなさい」
「「「「は、はい」」」」
何故か逆らえない強さを持っていたせいで、全員が同じ返事を返した。
「カリム。アンタ普段洗顔する時、なにを使ってるの？」
「水！」
「論外！まず、ネットでよく泡立てた洗顔料の泡で顔を包み込むように洗って。ゴシゴシ擦るのは厳禁」
「あはは、なんかくすぐったいな」
ネットで泡立てた洗顔料をつけるカリム先輩は、シェーンハイト先輩にされるがまま。
しかも嫌そうな感じはしないから、きっと慣れているんでしょうね。
「洗顔が終わったら拭き取り化粧水よ。コットンに取って優しく肌を滑らせる」
「泡で洗ったのに、また拭くのか？」
「これは洗顔とは別に毛穴の汚れにアプローチしてるの。次に保湿化粧水。肌にしっかり浸透するように手のひらになじませた化粧水を押し込むように」
「おお。なんか花みたいないい匂いがする。気持ちがいいぜ」
なんでかしら……2人のやり取りが化粧品を売る通販番組の司会とモデルに似てる気がする。
「次に乳液よ。アタシたち男子高校生は皮脂の分泌量が多めだから、つけすぎは逆効果」
「あっはっは！ヴィルが男子高校生って言うとなんか面白いなー」
「それ、どういう意味？」
「ヴィルって、他の3年生に比べても大人っぽいからさ」
「老けてるって言ったらはっ倒してたところよ」
あ、危なかった……。
もう少しで言いそうになったわ。
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ブロッサム(プロフ) - 絵が上手くないので難しいです！むしろ誰か描いてください……！ (2021年2月10日 17時) (
レス) id: e227af577a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月10日 15時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年2月8日 16時
