相対する情 10 ページ48
ツナside
ツナ「A…」
ワープホールの消えた空間を、俺はただ呆然と見る。
バジル「至急、イタリアのチームに連絡して花村殿を探します！」
リボ「待て、あいつの決断に水を差すんじゃねえ」
バジル「ですが…！」
リボ「Aは全部を懸けてでもユニたちを救うと決めたんだ。
そんなあいつをサポートするのは俺たちにしかできねーことなんだぞ。」
ツナ「…。」
リボーンの言葉も耳に届かず、黙りこくっている俺に気づき、リボーンが肩に乗る。
リボ「おい、ツナ」
ツナ「…」
リボ「返事くらいしろ、ダメ生徒め」
ツナ「ぐぎゃあっ！？」
肩の上から繰り出された回し蹴りを頬に喰らい、俺はドサっとそのまま倒される。
頬を押さえながら立ち上がる俺を地面に立ったリボーンが見下ろした。
ツナ「…なんだよ」
リボ「一回フラれたくらいでメソメソしてんじゃねえ。Aにフラれるのなんか慣れてんだろ」
ツナ「な、慣れてないよ！
ていうか、フラれたんじゃなくて…拒絶だろ。
Aは俺たちを捨てることを選んだんだから」
リボ「…お前、あいつの涙を見て
それがAの本心だと思ったのか？」
ツナ「………そんなわけ、ないだろ」
そんなわけない…Aはこの短い間でユニと俺たちの話を聞いて、どっちにより助けが必要なのかを選んだだけだ。
なにを切り捨てるかじゃなくて、なにを救うか考えた。それだけだって分かってる。
でも俺は…
『…恋愛感情を絡めるっていうのはそういうことなんだよ。我を忘れて支離滅裂な優先順位をつけてしまう。
他に大切なことがあるのに、その人しか見えなくなってしまう。』
Aが俺たちを捨てて白蘭を選ぶんだって、白蘭のことしか見えてないんだって、一瞬そう思ったんだ。
俺はAやユニの気持ちより『Aのため』を思うフリをして、自分の気持ちを優先しようとしたんだ。
リボ「Aが行った今、Aがまたここに戻って来れるかは俺たちにかかってる。
なにがなんでも、3日で真犯人を突き止めるぞ」
獄寺「ですが、手がかりもなにも…」
リボ「手がかりならある。
ユニのもとへ行き、詳しく話を聞くぞ」
山本「ユニのところへ…？」
リボ「Aの話を聞く限り、floristが暴れ出した時期とミルフィオーレが狙われ出した時期が重なるんだ。
もしかしたら…ボンゴレの襲撃とユニたちの件は繋がってるかもしれねえ」
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
