相対する情 2 ページ40
主人公side
アタッシュケースを片手に、オレは息を切らしながら夜道を走り続ける。
目的地は…ツナの家。
γ『敵は未来で俺たちが使っていたシステムを利用している可能性が高い。
そのアタッシュケースにリングや匣を入れて移動すれば、敵に見つかる確率は格段に下がるはずだ』
γさんに言われたことを思い出しながら、オレは時折何者かが尾行していないかをチェックする。
貴(夜の炎で移動できればいいんだが…やはりバレる可能性が高い。敵が並盛にいると分かった今は慎重に行動しなければ…)
──リングをレーダーで探す技術などを持っているとすれば、敵の正体はミルフィオーレの可能性が高い。
ミルフィオーレ幹部の人間が消えているのは、彼らを仲間に誘っている人間がいるから。
ユニちゃんや白蘭を狙うのは７³があれば世界を手に入れられるから。
一つ疑問なのは…
ユニちゃんを狙っているということは、おそらく現行の７³が新しいものに変わっていることを知らない。
だが、白蘭のもとに集まらないということは白蘭がツナに負けた未来を見て、あいつに見切りをつけた人間が多いということだろう。
貴(あくまで知っているのは未来での出来事だけ…なのか？それなら、なぜオレのことを知り得た？)
オレはあの未来で一度"死んだ"
過去の人間が消えたんだ、現代においても消えていることなんて容易に想像がつくはず。
それでも奴らはオレを探し出してみせた。
ツナたち以外にはほとんど生きてること自体明かしていない。
継承式でオレを見たのはボンゴレ幹部と数名の同盟ファミリーだけのはず。その彼らにも口止めはされていて外部の人間が知る術はない。
なら…オレが生きているという情報はどこから漏れた？
敵は…本当にミルフィオーレなのか？
貴(…確かめなければいけないことはもう一つあるな)
オレは走りながらスマホを取り出し、荒い息を少し整えて電話を架ける。
貴「…悪い、少し確認してほしいことがある。
オレ自身がやりたいがその時間はなさそうなんだ。」
電話の向こう、包帯越しのくぐもった声にオレは続けて頼んだ。
貴「死んだアルコバレーノたちのおしゃぶりを確認してくれ、
切実な声で依頼した次の瞬間…
貴「！」
どこからともなく飛んで来た鋭いナイフが、オレの頭をめがけて勢いよく突き刺さった。
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
