非情な答え 3 ページ38
9代目「なんじゃと…！」
自分が犯人ではないと証明する…それはまさに悪魔の証明。
『戸籍もまともにない経歴不詳の彼を、信頼してもいいという確たる証拠が欲しいのです』
『その証をお見せくださるまで、花村Aはこちらで手を回し隔離させていただきます。
日本にいる9代目と10代目候補に何かあってはなりませんので』
『それでは、3日後の夕暮れ時に。
証拠をお待ちしておりますよ、9代目』
9代目「待てっ…！」
私がそう言い終わらないうちに、画面は閉ざされ真っ暗なモニターが情けない顔を反射する。
9代目「たった3日だと…！」
愕然とする私に、傍らで見守っていた守護者たちが話しかけてくる。
コヨーテ「9代目、ボンゴレ10代目たちに協力を仰ぎましょう」
ブラウニー「すぐに幹部の命を聞いた者が花村氏を捕獲しに来ます。それまでに彼女を逃すべきでは…」
3日という短い期間が彼女の運命を分かつ。
どう行動するべきかと思考を張り巡らすと、聞こえてきたのは…電話の着信音。
ガナッシュ「！
9代目、XANXUSからです」
部屋に置かれていた電話をガナッシュが近くのテーブルの上へ持ってくる。
9代目「XANXUS、先ほどは助かった。
お前が稼いだ3日という時間、無駄にはしないつもりじゃ。」
XAN『…昔のテメェならあの程度の輩、一喝してただろ。嘗められやがって。』
すぐにかけられた叱責の言葉に、私は反論する余地もない。
それはまさしくXANXUSの言うとおりだったからだ。幹部の彼らが私の言うことを聞かなかったということは、つまり…我々の信頼にヒビが入っていると言うこと。
かつて私を『神の采配』と謳った者たちが、私をただ聞き分けの悪い老人だと侮っている。
それほどまでに…私の威厳は衰えている。
9代目「…この弱った老いぼれでも、1人の少女を救うくらいの力はまだあるはずじゃ。
頼む、XANXUS…力を貸してくれ」
XAN『クソジジイに頼まれるまでもねえ。
俺たちはすでに真犯人のドカスを引きずり出す手がかりを見つけている』
9代目「なに…？」
XAN『お前は沢田と、せいぜい花村を逃せ。
…それと、もう1人の虹の守護者候補の経歴を調べてみろ』
9代目「星野コウさんのか」
XAN『あの女…とんだタヌキだぜ。』
それだけ告げるとXANXUSは電話を切った。
9代目(星野コウ…新たな仲間であるはずの彼女に、なにがあるというのか…。)
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
