遠いSOS 8 ページ33
少しの沈黙…そして、不意に正一くんが声を上げた。
正一「そうだ！スパナは！？
彼も一刻も早く保護しなければ…」
スパナ「ウチならここだ」
正一「うわああ！？」
突然飴を差し出しながら背後から現れたスパナに、正一くんは座ったままの姿勢で飛び上がりそうなほど驚く。
ユニ「我々が襲撃を受けた時点ですぐさま幻騎士とジルさんに彼を保護させました」
正一「きっ、君…昨日話した時は日本にいるなんて言わなかったじゃないか！」
スパナ「？ だって正一、ウチが何処にいるかなんて聞かなかったろ」
正一「そりゃそうだけどさ…」
気が抜けたような顔の正一くんを横に、スパナがいつもの飴をオレに手渡した。
スパナ「…こんな慰めしかできなくてすまない」
貴「…いや、十分さ。ありがと」
オレはグイッと涙をぬぐい、飴をありがたく受け取る。
今は悲しんでる場合じゃない。
白蘭が守ろうとしたもの…それをオレも守らなきゃいけない。
貴「それで、オレ達に半年近く隠してた今回のことを明かしたのは…なんで？」
ユニ「…白蘭がいなくなった今、情報の操作をする人がいなくなり、Aさんと入江さんの身に危険が迫ると判断したからです。」
なるほど、彼女の判断は正しい。
実際オレは怪しげな連中につけられていたようだしな。
貴「…分かった、話を聞かされた以上ここから先はオレも協力しよう。
さっきオレをつけてきた奴らを見つけ出して、親玉まで引きずり出してやる。」
そう言ってオレが立ち上がると、彼女は首を横に振った。
ユニ「いえ、Aさんにはすぐにでもイタリアに向かってほしいんです。」
貴「イタリアに？」
ユニ「白蘭を倒したほどの実力者がいると分かった以上、ブルーベルたちを早急に撤退させる必要が出てきました。
しかし、彼女たちは白蘭の捜索を諦めきれずまだ本国を彷徨っている状況なんです。」
未来で殺されかけてもなお、白蘭への忠誠心が消えなかった部下たち。
白蘭の死を認められず、あいつを探し続けるブルーベルたちの姿が悲痛にまぶたに浮かんだ。
貴「…分かった、オレはブルーベルたちを連れ戻してくる。出発は今夜だ」
正一「僕にも手伝えることがあれば言ってくれ。」
ユニ「ありがとうございます。」
貴「ところでユニ、この件はツナや…リボーンさんたちアルコバレーノには助けを求めないのか？」
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らっく(プロフ) - 今日もたくさんの評価ありがとうございました！更新増やさせていただきました〜 (2019年3月17日 21時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ラスクさん» コメントありがとうございます！ついにコウちゃんの正体が見え隠れしてきましたね〜果たしてミルフィオーレに何が起こっているのか、こうちゃんの目的はなんなのか。続きをどうぞお楽しみに！ (2019年3月17日 20時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ラスク - こ、コウちゃん！？と口に出してしまいそう…それぐらい引き込まれました！続き楽しみにしてます (2019年3月17日 16時) (レス) id: e26ee02319 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価すごくうれしいです！ありがとうございます！お礼にたくさん更新しますので明日もお楽しみに！ (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» ありがとうございます！ここから先は怒涛の展開ですのでお見逃しなく…ー (2019年3月16日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年3月15日 14時
